豆知識コラム

お召し列車とはなに?

更新日:

railf.jpより

8月1日と5日に令和で初めての「お召し列車」が運転されました。

区間は東京~伊豆急下田 

天皇・皇后両陛下と長女愛子様が須崎御用邸での静養のために運転されたようです。

ここで「お召し列車」ってどういう列車なの?と思う方は多いかと思います。

お召し列車は皇族が利用する列車ということ以外は一般的に知られていない事ばかりです。

今回はお召し列車について解説していきます。

お召し列車とは?

天皇・皇后陛下及び上皇・上皇后・皇太后陛下が利用する特別に運転される列車のこと。

ちなみに上記の人物以外の皇族が利用する特別列車は「御乗用列車」と言います。

 

平成以降では年に数回程度運転されるだけで、航空機や新幹線の定期列車でのご利用が多くなっています。

(例えば那須御用邸を利用する際は東北新幹線を那須塩原駅まで利用される)

この場合は「お召し列車」とは呼びませんが、

利用時間や号車などの情報が漏れないように厳重にしてあるのは

昔から変わりありません。

「お召し列車」という名誉

かつてお召し列車には専用の客車があり、他の客車と違い、

内装も外装もキレイに扱われてきました。

また、それを引っ張る機関車も比較的状態のいいのが選ばれ、

お召し列車塗装としてピカピカに磨きがかかっています。

当時の様子はこちらの作品に収められています。くわしくはこちらをどうぞ

特に蒸気機関車の場合は外観の見栄えが良くなったほか

故障が無いようにメンテナンスが慎重に行われていました。

デフレクターには菊の御紋や鳳凰の装飾が施されてお召し列車の先頭らしい高級さを感じさせます。

見ることは出来るの?

現在でも見る事が出来るお召し列車用機関車は

C57 139(準鉄道記念物 名古屋リニア鉄道館に展示)

リニア鉄道館内にて お召し仕様で展示される

C51 236(京都鉄道博物館・SL広場内に展示)

C51は静態保存

EF58 61(お召し専用機・東京総合車両センター内に静態保存・イベント時に展示)

EF58 61と同一塗色のロイヤルマルーン

EF81 81(田端機関区所属・事業運用やカシオペア紀行で先頭に立つ唯一現役のお召し機)

81号機はお召し塗装にリメイクされて人気が出ている。

DD51 842(高崎機関区所属・JR東日本が指定するお召し専用機)

DD51 842号機 大雪でSLみなかみが運転中止された時の様子

以上が現存するお召列車用の機関車です。

 

現在はJR東日本ではお召列車と団体列車専用の「E655系 和(なごみ)」が使用されています。

 

この車両では3号車と4号車の間に特別車両が組み込まれ、そこに天皇陛下・皇后陛下が乗られます。

担当する運転士や機関士は運転技術の他に勤務態度や性格といった人間性で適性が決まります。

そしてお召列車を担当する日時は会社からではなく「官報」で公示されます。

一般の列車でも定時発車や定位置での停車は行われていますが、

それ以上に厳しい運転が求められます。

万が一事故や、不手際があった場合には厳しい制裁があったとのうわさがあります。

 

当時お召列車を務めた機関士は一生の誇りだと、

もし失敗でもしたら腹を切る覚悟だったとTVで言っていたのが今でも印象に残っています。

平成でのお召し列車

平成に入ってからは年に数本程度しかお召し列車は運転されませんでした。

理由は平成天皇陛下が公務のために国民に負担を強いることを嫌ったため、

新幹線や民間機を利用するようになったとのこと。

那須の御用邸には新幹線を利用される

なのでお召し列車は基本的に近距離で優等列車が走らない区間か、

国賓を招いたときだけに運転すると決められました。

 

記憶に新しいのは

羽越本線の酒田~鼠ヶ関間で運転されたのと、

上野~土浦間でルクセンブルク皇太子とつくば宇宙センターに向かわれた時でした。

出典:産経ニュースより

お召し列車の車両に乗る方法

先ほどまでは「天皇・皇后陛下」のみ乗車できるというような説明をしましたが、

お召し列車に使用されている列車に乗ることができます。

・・・どういうことかというと

ツアーパックの団体列車としてE655系が使用されています。

なので一般人でも乗るチャンスは十分にあります。

 

こちらは和(なごみ)の車内です。

中は木材を使った和風な落ち着いた車内です。

座席は2列+1列 本革ばりのシート

リクライニングやモニターもついてまるでグランクラスといった感じです。

和は全車グリーン車のようなハイグレード車両なのが売りなので

ツアー料金も高めに設定されています。

 

ツアーの取り扱いは

 

上記の旅行代理店から申し込みが出来ます。

近鉄50000系「しまかぜ」

 

お召し列車が2番目に多く運転されているのが「近鉄」なんです。

天皇陛下は毎年、伊勢神宮への参拝のために

名古屋から近鉄線を利用されていました。

そしてこれからも近鉄でのお召し列車は定期的に運転されるはずです。

その近鉄の中で最もハイグレードな特急車両が「しまかぜ」です。

 

しまかぜには

  1. 大阪難波~賢島
  2. 京都~賢島
  3. 近鉄名古屋~賢島

 

の3通りのダイヤが組まれています。

くわしくはこちらをご覧ください

中はハイデッカー(床が高い)で眺めが良く

先頭車では運転席からの眺めを展望できます。

プレミアムシートは2列+1列 本革ばりのシートで

グランクラスの様な豪華な車内です。

また、4人まで利用できる個室が和・洋室であります。

個室も珍しくなってきたので機会があるときは乗ってみたいと思います。

 

こちらはほぼ毎日1往復ずつ運転されています。

 

当日空席があれば駅でも購入できますが、人気特急なので

近鉄HPからネット予約・旅行代理店での予約が確実です。

 

伊勢・志摩への観光なら近鉄グループのここがおススメ

さいごに

いかがでしたか?

ここで解説した以外にもお召し列車の実態は詳しく知られていない事やネットでもあまり解説されていないので

もしご興味がある方は本で調べてみたほうが詳しく知る事が出来ると思います。

 

今回思ったことはお召し列車は皇族でない限り乗ることは不可能だと思っていましたが、

今ではツアーで乗るチャンスがあるんだと知り、

昔とは高級列車へのハードルが違うんだなと感じてきたことでしょうか

それでは!

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