車両図鑑

「或る列車」に大変身 JR九州のキハ40系を紹介

以前当ブログでキハ40系についてまとめた記事を更新しました。

今回はキハ40系シリーズ第3弾 JR九州のキハ40系についてご紹介します。

 

九州を鉄道で旅行する青春18キッパーや国鉄型ファン以外にも、今人気の観光列車に乗りたい方にも見て頂きたいです。

 

是非ご覧ください。

国鉄型気動車・キハ40形とはどんな車両?

九州での運転線区一覧

日田彦山線 夜明~城野
後藤寺線 新飯塚~田川後藤寺 (午前中の普通列車数往復と快速列車)
筑豊本線 桂川~原田
日豊本線 城野~小倉・高鍋~西都城・隼人~鹿児島中央(はやとの風)
久大本線 日田~夜明
筑肥線 山本~伊万里
唐津線 佐賀・久保田~西唐津
鹿児島本線 熊本~八代
豊肥本線 熊本~肥後大津・豊後萩~大分
肥薩線 八代~隼人
吉都線 吉松~都城
三角線 宇土~三角
日南線 南宮崎~志布志
指宿枕崎線 鹿児島中央~枕崎
2020年6月現在

九州での活躍状況JR九州では特急列車に改造されたものを含めると全域に活躍範囲を広めています。

 

普通列車に限っても長崎県以外の全県で運転されています。

乗って楽しいキハ40系

ここでは九州を走る乗って楽しくなる特急列車に変身したキハ40系を紹介します。

 

九州を旅行する際には乗ってみて下さい。

或る列車

引用:JR九州HP

かつて九州鉄道(後に国に買収される)がアメリカのJ.G.ブリル社に発注した客車が元になっています。

 

特に愛称が決まっていないまま使われずに無くなった幻の列車の事を或る列車」と呼ぶようになります。

モデルとなったブリル客車 いかにも高級そう 引用:NAVERまとめ

そのブリル客車のイメージを再現したのが現代の「或る列車」です。

 

ベースはキハ47形 日本でも優等列車にふさわしく形式名もキハからキロシ47形に変わりました。

参考

国鉄時代は車内の内装のグレードが1等車から順番にイロハと付けられ、2番目のハが着く車両はある列車のみとなった。

 

改造にはブリル客車の模型を所有する原信太朗氏の次男・原健人氏が監修に、デザイナーの水戸岡鋭二氏が設計・デザインを担当しました。

 

総工費6億円・ななつ星と同じとまで言われるほど高いクオリティです。

1号車の車内 高級ホテルのラウンジのようだ 引用:JR九州HP

 

車内は1号車が中世ヨーロッパ風の宮殿のような室内・2号車は和風で個室を木の格子で区切った落ち着きある室内

 

まるで一庶民では乗るのさえ恐れ多いとさえ思うほど豪華です。

大村線経由の長崎ルートと久大本線の大分ルートがある

運転は主に長崎~佐世保と大分~日田を中心に各地を運転しています。

千綿駅付近にて 大村湾に沿って佐世保へ向かう或る列車

ご予約・日程の確認はJR九州HPにてご覧ください

いさぶろう・しんぺい

熊本~人吉・吉松を結ぶ肥薩線の特急列車。熊本~人吉で特急として走り人吉~吉松では普通列車として運転されます。

特に人吉~吉松は普通列車の本数が3往復しかなく、そのうち2往復がこの「いさぶろう・しんぺい」です。

 

名前の由来は肥薩線矢岳峠の建設に関わった当時の逓信省大臣「山縣伊三郎」と鉄道員総裁「後藤新平」からきています。

 

2名とも所縁のある人物で、人名が特急の愛称になっているのは「シーボルト」「かいおう」に次いで3例目です

 

 

車体は漆の深みのある赤をモチーフにし、車内は旧型客車のような木の座席となっています。

肥薩線の難所・大畑ループとスイッチバック 日本でも数少ないスイッチバックとなった 引用:日本旅行HP

普通のキハ40と違い、前照灯が増設されているほか、急勾配でも対応できる高出力エンジンを搭載しているなどほぼ別物といってもいいくらいの変わりようです。

 

人吉から先は大畑のスイッチバックとループ線・真幸駅の木造駅舎・矢岳駅の観光のため長時間停車します。

レトロな木造駅舎の「真幸駅」引用:wikipedia

 

しんぺい2号人吉行きといさぶろう3号吉松行は、この難所にとっての貴重な観光列車でもあり普通列車の2面制を持っている珍しい列車です。


はやとの風

吉松~鹿児島中央を結ぶ特急列車。

 

はやとは日豊本線と接続する「隼人駅」が由来です。

 

全身黒1色の車体と明るい木材を使用した座席やテラスが魅力的です。肥薩線の南側吉松~隼人の観光列車として2004年から運転されています。

 

このように錦江湾と桜島が見える

車両中央には車窓の眺望がいいように大きくとられた窓があり、そこから霧島連山や錦江湾の景色が眺められます。

 

隼人を出ると鹿児島・鹿児島中央にしか停車しません。

 

錦江湾と桜島のビューポイントでは徐行をしたり、駅舎が明治36年の開業当初のままの「嘉例川駅」で5分停車するなど、観光要素に特化したダイヤとなっています。

 

土日を中心に多客期に運転されています。

運転日にはご注意ください。こちらから確認ください

指宿のたまて箱

鹿児島中央~指宿を結ぶ指宿枕崎線の特急列車で、2011年より運転がスタート。

 

愛称の由来は浦島太郎の玉手箱ですが、その伝説が鹿児島県薩摩半島の長崎鼻にあることからきています。

 

そして、砂風呂で有名な名湯・指宿温泉へ一番早く行ける列車でもあります。

 

車体は黒と白を盾に半々にしたデザインで、左右対称なでカラーリングは珍しいです。

 

座席は全車指定席で、2人掛けシートの他4人掛け専用のコンパートメント席・海側の席は窓を向いているなど、普通の特急列車より趣向を凝らした車内となっています。

やませみ・かわせみ

熊本~人吉を結ぶ特急列車。

いさぶろう・しんぺいと同じルートを走ります。

 

1号車がカワセミをモチーフにしたコバルトブルー・2号車がヤマセミをモチーフにしたヒスイグリーンとなっています。

 

1日3往復が設定され、毎日走っています。

土日祝日にはSL人吉も含めると肥薩線には5往復の観光列車が走ることになります。

 

人吉まで旅行へ行かれる際は、それぞれ違う列車を乗り比べてみるのもいいかもしれません。


JR九州のキハ40系

JR九州には124両が在籍し、2019年までに廃車・新製での増減はありません。

 

鹿児島本線の415系 白地に青帯のデザインが同じ

主に白地に青い帯を巻いたカラーが一般的で、JR化後に鹿児島本線の415系電車に準じたものになったようです。

 

日南線や吉都線では1・2両が一般的ですが、指宿枕崎線や香椎線では4~6両で運転されることが珍しくありません。

指宿枕崎線の普通列車 4両編成

 

JR九州の特徴としては東北と違って寒冷地対策がなされていません。なので車内にはデッキがありません。

 

またほぼすべての車両がワンマン化対応をしています。特別大きな改造は見受けられませんが、徐々に廃車・転属が進行していくものと思われます。

これからの動向

安泰とまでは行きませんが、まず数年は運転されるようです。

 

吉都線・日南線志布志方面・指宿枕崎線山川~枕崎のように

1両でも十分な区間もあるのでまだまだ使用されることでしょう。

時代は「スマホ電車」へ?

博多へ乗り入れる列車がある香椎線・篠栗線には「BEC819系」という普通とは違った電車が導入されました。

DENCHA(デンチャ)の愛称で導入された蓄電池システムの最新車両

特徴は蓄電池を備え、その電力で走ること、そして「充電」して走る珍しい電車です。

 

駅で停車中は備え付けのバッテリーに充電し、電化区間では架線の電気で走り、非電化区間になると充電した電力で走ります。

 

これによって、軽油を使わないのでCO2が出ないのと電車並みの加速性能が実現したこと・運転など操作性や安全性が向上するなど、まるで「スマホ」のような電車です。

 

このように充電して走る電車は男鹿線・烏山線といった「比較的距離が短く平坦な路線」に導入されています。

今以上に性能が上がればキハ40系を含めたディーゼルカーは姿を消すかもしれません。

大村線の新型「ÝC1系」

JR九州では大村線に新型車両「ÝC1系」を導入し、キハ66・67系を置き換える方針です。

電気式ハイブリットの新型車両 引用:マイナビニュース

 

JR東日本のGV-E400系と同じく「電気式」を採用しています。

これによって電車と共通項が多くなるので運転操作やメンテナンスを行いやすくするメリットがあります。

 

2020年から大村線に順次投入されますが、増備が進めばキハ40系を置き換え、または比較的新しい車両が玉突きで転属され、結果的にキハ40系は廃車となるでしょう。

新潟地区に新車デビュー‼ GVーE400系について解説

まとめ

JR九州では新幹線の開通で、観光列車となったキハ40系が新たな活躍を見せています。

 

ゆっくり走るのには丁度よかったかもしれません。

一方で普通列車では新型車両が積極的に導入され、いよいよ廃車が出てもおかしくありません。

 

私も九州を旅行した時に乗りました。あのキハ40系のゆったりした感じが好きになりました。

 

九州でもまだまだ現役なので旅行の際には乗ってみてはいかがでしょうか?



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