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乗って楽しいジョイフルトレイン
前述の通り、キハ40系は車体の頑丈さなどから長く使われてきましたが、その中から臨時列車で活躍するジョイフルトレインに変身したものがあります。
その一覧をまとめました。ご覧ください。
リゾートうみねこ

ラストラン時に撮影 陸中八木~宿戸にて
八戸線を八戸~久慈を土日を中心に走った車両です。
キハE130系導入後は八戸線で唯一のキハ40系として走っていましたが、2020年3月29日に定期運転から引退。
同年9月26日~27日に八戸線と三陸鉄道リアス線を経由し八戸~盛を1往復するラストランイベントをもって引退となりました。
リゾートみのり

東北本線 国府多賀城駅にて
仙台~新庄を陸羽東線経由で運行していました。車内はゆったりしており、大きな窓からは鳴子峡の紅葉や最上の雪景色が眺められます。
デビューから13年経った2020年8月9・10日のラストランをもって引退しました。
各路線ごとのカラーの紹介
こちらではJR東日本で活躍するキハ40系をカラーごとに紹介します。
キハ40系の車体のカラーは地域ごとの違いが、他社とは違う唯一の特徴でファンや旅行者の目を楽しませています。
国鉄首都圏色(朱色5号)

只見線 会津西方にて
JR新潟支社・新津運輸区所属の1編成が国鉄時代の塗色・首都圏色こと朱色5号にカラーリングされています。
ファンの間で「タラコ」と呼ばれ、羽越本線・磐越西線を中心に活躍しました。
この車両は両開きドアを配置したタイプのキハ47形で組成されています。
2020年3月ダイヤ改正で引退、その後はミャンマー国鉄へ譲渡されています。もしかしたらミャンマーへ行けばまた乗れるかもしれませんね?
国鉄急行色
キハ58のようなクリーム色に赤い帯をまとった配色で新津に2両在籍していました。
羽越本線開業80周年を機に復刻塗装がされました。通常でも見られますが、このように2両がキレイにそろうのは臨時運転の時くらい。
2019年3月のダイヤ改正で引退、その後、こちらもミャンマー国鉄へ譲渡されました。
新潟色(1次)
白地に大きく青のラインと下に細く赤いラインが施されています。
俗に青髭と呼ばれており、登場から現在まで25年以上と長く続いているカラーリングです。
只見線の只見~小出で活躍し(2020年3月14日時点)後継のキハ110形気動車の準備ができるまで代走を続けました。
この他、磐越西線・羽越本線・米坂線で活躍後、ミャンマー国鉄へ譲渡されました。
新潟色(2次)
こちらは青髭とは対照的に赤を基調としたカラーリングです。
普段の運用では1次新潟色・首都圏色・国鉄急行色とペアになる事が多く、特に3~4両での運用の時、それぞれ違う色の車両が使われた時は3色団子・4色団子と呼ばれ貴重です。
引退後はミャンマー国鉄へ譲渡されました。
只見縁結び

只見駅に停車中 2020年ダイヤ改正後も運転される
只見線の只見~小出でのみ運転されるキハ40系で只見線にちなんだラッピングが目を引きます。
これは小出を「恋(こい)で」と会津「愛(あい)づ」を結ぶことから「只見縁結び」列車としてカップルや旅行者に人気の車両です。
渋い外見とは裏腹に、ピンクの車体やハートのイラストが可愛らしく感じます。
只見ユネスコエコパークラッピング
こちらも只見線でのみ見られたカラーで「只見ユネスコエコパーク」をPRするラッピング列車です。
こちらは只見線の会津若松~会津川口のほか、磐越西線の会津若松~喜多方・野沢で運転されました。
ユネスコエコパークとは、ユネスコが実施する「人間と生物圏計画」の一事業で、「生物圏保存地域
(Biosphere Reserves)」の日本国内の呼称です。
日本国内では「志賀高原」等 9 件が登録されており、「只見」は2014年に登録されました。出典:「只見線ラッピング列車」の運行について
只見縁結び同様にPRを兼ねたカラーリングで、全国で唯一只見線でしか見られない貴重なデザインでした。
一目見ただけで只見線と分かるオリジナリティがあるだけでも乗りに行きたくなってしまいますね。

画像右側、初代只見ユネスコエコパークラッピング車
仙台色
白地に明るい緑と濃い緑の2色のラインが施されています。
もともと所属していた小牛田運輸区が仙台支社の管轄だったため、ファンの間では仙台色と呼ばれています。
過去には石巻線・陸羽東線・気仙沼線で見られた色ですが2020年3月に只見線から引退となりました。
仙台色のキハ40形は海外に譲渡され、今ではミャンマーの首都で活躍する姿が見られます。
そして、只見線で引退してから、2両が小湊鐵道に譲渡されました。郡山から蘇我まで機関車に引っ張られて回送、そこからトラックで小湊鐵道に入線されています。
どのような運転となるのか公式な発表が楽しみです。
盛岡色
盛岡車両センター所属特有のカラーです。白地に赤く細いラインが入っているシンプルなデザインが特徴です。
中には全面を赤で大きく塗られた車両があり、ファンは「赤鬼」と呼ばれており、八戸線・山田線・津軽線など、岩手県・青森県を中心に活躍していました。
烏山線色
東京から一番近いキハ40系と言われた烏山線。
3つのカラーがありましたが、蓄電池搭載の新型車両に置き換わり引退しました。
その内画像の1両(烏山線専用カラー)が山口県の錦川鉄道に譲渡され、土日を中心に予約制の「レトロ観光列車」として清流・錦川に沿って走ります。
キハ40系は2021年も活躍するのか?
キハ40系は製造から40年以上経過しています。
それだけ年月が経過しているということは、車体やエンジンが劣化しているということです。
普通列車は2021年3月ダイヤ改正をもって引退、残るのはジョイフルトレインで活躍する4編成のみです。
こちらも老朽化が進んでいることでしょう。現在は発表されていませんが近いうちに廃車されると予想できます。
詳しい内容はこちら、引退前の駆け込み需要が来る前に乗っておきましょう!