車両図鑑

残るは五能線!JR東日本のキハ40系を紹介

 

キハ40系は、令和になってもなお昭和の雰囲気が伝わる渋い車両ですが、

その数少ない国鉄型の一つ「キハ40系」が鉄道ファンのあいだで注目されています。

 

その見た目の通り古い車両で、普通列車として長い間運転されていますし、

新たに観光列車として生まれ変わったものがあったりと見た目によらず個性豊かな車両です。

 

今回は鉄道ファンが注目する懐かしの車両「キハ40系」その中でもJR東日本で活躍するキハ40系を特集していきます。

こんな方におすすめ

  • レトロな国鉄型車両に乗ってみたいという方
  • キハ40形の動向が気になる方
  • 今絶対に乗っておきたい方

国鉄型気動車・キハ40形とはどんな車両?

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東日本で乗るなら今のうちに急ぐ方が良い理由

長く使われてきたキハ40系ですが・・・

JR東日本では上記の路線で走るキハ40系を新型車両に置き換えることを正式に発表しました。

 

津軽・五能・奥羽線は2021年までに全車引退し、こちらのGV-E400系という新型車両に置き換わります。

キハ40系とはシステムが違うこちらの車両がデビュー 羽越本線 鼠ヶ関~府屋にて

また、男鹿線は既に蓄電池式車両を導入し、順次増備を進めます。

 

キハ40系は、東北地方の厳しい冬の気候や沿岸部の潮風によって車体の劣化が激しく進んでいます。

それでも運用を続けてこられたのは赤字線区での苦肉の策だと思われます。

只見線・会津水沼駅にて

 

JR東日本では以下の路線で運行しています。

・津軽線  青森~三厩 2021年3月まで
・五能線   東能代~川部 2021年3月まで
・男鹿線  追分~男鹿 新型車両製造次第
・奥羽本線  秋田~東能代 弘前~青森 2021年3月まで
2020年7月時点

かつてはエリア全域で活躍したキハ40系も残すところは秋田・青森県のみとなりました。

 

乗って楽しいジョイフルトレインに変身

前述の通り、キハ40系は車体の頑丈さなどから長く使われてきましたが、その中から臨時列車で活躍するジョイフルトレインに変身したものがあります。

その一覧をまとめました。ご覧ください。(2020年8月11日時点・運転を取りやめているのが確定している場合は「引退」と記載します。)

リゾートしらかみ

秋田~青森・弘前を五能線経由で走る海外でも人気のリゾート列車。

青池・橅・くまげらの3編成のうち、現在はくまげら編成が活躍中

青森行きリゾートしらかみ1号キハ48くまげら編成

青森行きリゾートしらかみ1号キハ48くまげら編成 posted by (C)監視人

 

秋田~弘前・青森を結ぶ、「リゾートしらかみ」の3編成の内、この1編成がキハ40系をベースに改造されています。

白神山地に棲む「クマゲラ」をモチーフにしたカラーリングです。鮮やかなオレンジの色合いが目を引きます。

クルージングトレイン

北上線 北上駅にて

初代リゾートしらかみ 現在は2両編成で臨時列車として秋田県を中心に活躍。

越乃Shu*Kura

「こしのしゅくら」と読みます。

羽越本線 勝木~府屋にて

名前は「酒蔵」からきており、名前の通り日本酒が飲めるのが売りで新潟の地酒を堪能しながら旅ができます。

 

ルートと名前は以下の通り3種類があります。

区間 列車名
上越妙高~新潟 柳都shu*kura
上越妙高~越後湯沢 湯沢shu*kura
上越妙高~十日町 越乃shu*kura

北陸新幹線上越妙高駅から指定席券をプラスすると乗車できるオトクな列車です。

運転区間・乗車日については公式サイトからご確認ください。

越乃shu*kuraを楽しむオトクなきっぷはこちら↓↓↓

新潟県内ほぼすべて行けちゃう!えちごツーデーパスのエリアと料金について

リゾートうみねこ(引退)

ラストラン時に撮影 陸中八木~宿戸にて

八戸線を八戸~久慈を土日に走ります。

八戸線で唯一のキハ40系として走っていましたが、こちらは2020年3月29日に定期運転から引退しました。

9月26日~27日に八戸線と三陸鉄道リアス線を経由し八戸~盛を1往復するラストランイベントをもって引退となります。

びゅうコースター風っこ

左沢線 羽前長崎~南寒河江にて 「さくらんぼ風っこ号」

トロッコ列車風に窓を開放して景色を楽しめるJR東の人気車両。

木材を使用したボックス席と白熱灯の温かい社内の雰囲気が人気です。

 

路線は特に決まっておらず、東日本管内であればどこでも走った実績があります。

実際には東北地方での運転が多く、その中でも宮城・山形・福島での運転が多いようです。

リゾートみのり(引退)

東北本線 国府多賀城駅にて

仙台~新庄を陸羽東線経由で運行していました。車内はゆったりしており、大きな窓からは鳴子峡の紅葉や最上の雪景色が眺められます。

2020年8月に旅行商品専用の臨時列車でラストラン、その後引退する予定です。

 

各路線ごとのカラーの紹介

こちらではJR東日本で活躍するキハ40系をカラーごとに紹介します。

 

キハ40系の車体のカラーは地域ごとの違いが、他社とは違う唯一の特徴でファンや旅行者の目を楽しませています。

(2020年3月14日時点・運転を取りやめているのが確定している場合は「引退」と記載します。)

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首都圏色(朱色5号)

奥羽本線 土崎駅付近にて

現在秋田に所属しています。

製造当時と同じ朱色5号(俗称・タラコ色)が復刻版として塗りなおされておりファンからの人気が高く、かつて烏山線や磐越西線でもおなじ首都圏色の車両がありました。しかしどちらも引退しています。

 

JR東日本で現役の首都圏色は、6両が在籍しています。現在は秋田支社に在籍しているので津軽線や五能線で見る事が出来ます。

 

JR秋田支社HPでは首都圏色のキハ40系の運用を公開しています。乗車や撮影に役立てられるはずです。

 

国鉄急行色(引退)

磐越西線 翁島~磐梯町にて

キハ58のようなクリーム色に赤い帯をまとった配色で新津に2両在籍していました。

 

羽越本線開業80周年を機に復刻塗装がされました。通常でも見られますが、このように2両がキレイにそろうのは臨時運転の時くらい。

 

2019年3月のダイヤ改正で引退、その後、ミャンマー国鉄へ譲渡されました。もしかしたらミャンマーへ行けばまた乗れるかもしれませんね?

新潟色(1次)(引退)

磐越西線 尾登駅付近

白地に大きく青のラインと下に細く赤いラインが施されています。

俗に青髭と呼ばれており、登場から現在まで25年以上と長く続いているカラーリングです。

 

只見線の只見~小出で活躍し(2020年3月14日時点)後継のキハ110形気動車の準備ができるまで代走を続けました。

この他、磐越西線・羽越本線・米坂線で活躍後、ミャンマーへ無償譲渡されました。

 

新潟色(2次)(引退)

羽越本線 羽前水沢~羽前大山

こちらは青髭とは対照的に赤を基調としたカラーリングです。

普段の運用では1次新潟色・首都圏色・国鉄急行色とペアになる事が多く、特に3~4両での運用の時、それぞれ違う色の車両が使われた時は3色団子4色団子と呼ばれ貴重です。

 

現在は只見線(小出~只見)で1両だけが暫定的に運用されています。

只見縁結び(引退)

只見駅に停車中 2020年ダイヤ改正後も運転される

只見線の只見~小出でのみ運転されるキハ40系で只見線にちなんだラッピングが目を引きます。

これは小出を「恋(こい)で」と会津「愛(あい)づ」を結ぶことから「只見縁結び」列車としてカップルや旅行者に人気の車両です。

渋い外見とは裏腹に、ピンクの車体やハートのイラストが可愛らしく感じます。

只見ユネスコエコパークラッピング(引退)

こちらも只見線でのみ見られたカラーで「只見ユネスコエコパーク」をPRするラッピング列車です。

こちらは只見線の会津若松~会津川口のほか、磐越西線の会津若松~喜多方・野沢で運転されました。

ユネスコエコパークとは、ユネスコが実施する「人間と生物圏計画」の一事業で、「生物圏保存地域
(Biosphere Reserves)」の日本国内の呼称です。
日本国内では「志賀高原」等 9 件が登録されており、「只見」は2014年に登録されました。

出典:「只見線ラッピング列車」の運行について

只見縁結び同様にPRを兼ねたカラーリングで、全国で唯一只見線でしか見られない貴重なデザインでした。

一目見ただけで只見線と分かるオリジナリティがあるだけでも乗りに行きたくなってしまいますね。

画像右側、初代只見ユネスコエコパークラッピング車

秋田色(男鹿線)

奥羽本線 土崎駅にて 朝の列車は4~5両で走る

男鹿線にのみ見られるカラー・車体の下半分が緑のラインで施されています。

 

座席もボックスシートではなくロングシートがメインなのもキハ40系の中では変わり種です。

朝のラッシュ時には最大5両編成で運転される光景は圧巻です。

秋田色

男鹿線の色違いでこちらはすみれ色です。現在主に走る区間は五能線の全区間・津軽線・蟹田~三厩です。

 

2021年から順次、GV-E400系に置き換えられることが決まっているので、乗りたい方は早めに行くのが良いでしょう。

GVーE400系は今までの気動車と何が違う?車両と気になる動向をチェック

仙台色(引退)

只見線 会津水沼~会津早川にて

白地に明るい緑と濃い緑の2色のラインが施されています。

もともと所属していた小牛田運輸区が仙台支社の管轄だったため、ファンの間では仙台色と呼ばれています。

過去には石巻線・陸羽東線・気仙沼線で見られた色ですが2020年3月只見線から引退となりました。

 

仙台色のキハ40形は海外に譲渡され、今ではミャンマーの首都で活躍する姿が見られます。

そして、只見線で引退してから、2両が小湊鐵道に譲渡されました。公式な発表ではありませんが、郡山から蘇我まで機関車に引っ張られて回送、そこからトラックで小湊鐵道に入線されています。

 

どのような運転となるのか公式な発表が楽しみです。

盛岡色(引退)

津軽線 油川駅付近

盛岡車両センター所属特有のカラーです。白地に赤く細いラインが入っているシンプルなデザインが特徴です。

中には全面を赤で大きく塗られた車両があり、ファンは「赤鬼」と呼ばれており、八戸線・山田線・津軽線など、岩手県・青森県を中心に活躍していました。

烏山線(引退)

烏山線専用カラー 後に錦川鉄道に譲渡されたのはこちらの車両

東京から一番近いキハ40系と言われた烏山線。

3つのカラーがありましたが、蓄電池搭載の新型車両に置き換わり引退しました。

 

その内画像の1両(烏山線専用カラー)山口県の錦川鉄道に譲渡され、土日を中心に予約制の「レトロ観光列車」として清流・錦川に沿って走ります。

 

小湊鉄道に譲渡された!?私鉄・3セクのキハ40系を紹介

 

まとめ

JR東日本エリアで活躍するキハ40形は年々活躍の場を減らしています。

 

定期運転がされているのは、

  • 五能線
  • 津軽線
  • 男鹿線
  • 奥羽本線

と秋田・青森県だけとなりました。JR東日本から全車引退するときは近づいています。

 

地味ながらもローカル線を支えてきた車両も、あと一年後には昔語りの記録となるでしょう。

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