豆知識コラム

どんな人なら向いているの?鉄道オタクは就職できない説は本当か?

 

これを読んでいるあなたは鉄道会社へ入社を希望していることと思います。

就職活動は受験とは違って学力ではなく「適性」が問われるので、この違いに戸惑ってなかなかうまくいかない!とこの悩みにぶち当たるでしょう。私もそうでした・・・

 

鉄道会社に自分は向いているのか?鉄道が好きだから、鉄道の知識ならだれにも負けない!

こういう人が向いているのでしょうか?結論を言えば向いていません。

 

むしろ鉄道会社は鉄道オタクの就職を一番嫌います。これはアンチコメントではなく紛れもない事実です。

 

その理由は鉄道会社にとって鉄道オタクを採用するのはリスクがあるからです。

今回は巷で噂になっている「鉄道オタクは鉄道会社に就職できない説」を検証し、鉄道会社に向いている人について解説します。

こんな方におすすめ

  • 鉄道が好きだからという理由で鉄道会社を志望する就活生
  • 鉄道会社の適性を知りたい方
  • どうしても採用されたいという方

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鉄道オタクは鉄道会社に就職できない説は本当なのか?

結論を言えば、本当です。

理由を端的に言えば、「志望動機が幼稚」だからです。

よく子どもに将来の夢は何?と聞くと「サッカー選手」「ケーキ屋さん」「おもちゃ屋さん」と答えませんか?最近では「ユーチューバー」「プロゲーマー」「あいみょん」が人気なんだそうですが・・・

理由を聞くと「サッカーが好きだから」「ケーキが食べられるから」「おもちゃで遊び放題だから」と「好き」を軸になりたいものを決めます。

子どもならそれでもいいんです。いいんですが・・・

鉄道オタクが就職できないのは、大人になってもまだ「鉄道が好きだから運転士になりたい」と言ってるようなものなのです。

そう考えるとどうですか?発想が幼稚です。

 

会社に就職するということは「自分の能力をどう会社に貢献する事が出来るか」を軸に適性を考えるのであって、好きか嫌いかで選ぶべきではありません。

おそらく鉄道オタクだけでなく、内定がもらえない就活生全般に言えることでしょう。考え方が根本的に間違っています。

 

そして鉄道が好きだから鉄道会社に入りたいという就活生は理想が高い分、実際に現場で仕事をすると心が折れやすいことを採用担当者は見抜いています。

また、鉄道会社にとって鉄道オタクを採用することはメリットよりリスクが大きくなります。どういうことでしょうか?

 

鉄道オタクを採用するリスクとは?

鉄道会社にとって鉄道オタクを採用することはリスクが大きくなる。について解説すると。

まず業務に支障をきたすこと。

鉄道の現場では各部署での連係プレーで成り立っています。その連携のおかげで鉄道が動く日常を保っていますし、事故や遅延から復旧するまでの対応についても各部署との連携が功を奏します。

 

では連携とは?カンタンに言えば「コミュニケーション能力」と「協調性」があるかどうかが大きいのですが、鉄道オタクの方にその2つが本当にあるのかが注目されます。

実際に私は各社面接まで行きましたがそこでコミュ障なのがバレて見事落ちました。

採用される人の共通点はいずれもコミュニケーション能力と協調性がある人で、それらは学生生活の中で形成されます。

 

逆に、本当ならこの2つが形成されるはずの時期に趣味活動に没頭してきた人に、コミュニケーション能力があるのかと問われれば、あまり無いでしょう。

非常時だけでなく日常でも報告や連絡がモタモタしてるとイライラしますし、大事なことを相談できずに一人で抱え込み、急にバックレるということになればタダじゃすみません。

 

そして、鉄道オタクが入社すれば外部の鉄道オタクとつながりが出来ることも問題です。

撮影など鉄道オタクが集まる場所に行くと「知り合いがJRに勤めている」とか「友人が○○電鉄の運転士」という人は必ず1人は見かけます。

そして最近の鉄道オタクが起こす問題行動のせいで社会的に風当たりが強くなっています。

問題行動とは?

  • 鉄道営業法違反(キセル乗車)
  • 威力業務妨害(線路内への立ち入り・列車を緊急停止させる)
  • 窃盗(鉄道部品を盗む)
  • 不法侵入(車両基地に入り込む)
  • 器物破損(車両の一部を壊す・写真の邪魔になるものを排除する)
  • 名誉棄損(鉄道会社に批判的な言動をSNSで発信する)
  • 迷惑防止条例違反(奇声を上げる・路上駐車)
  • 傷害(一般人・駅員への暴行)

近年起こったトラブルと罪状だけでもこれだけの数が上がります。鉄道会社の社員でなくても気分が悪いものばかりです。

もしこれを読んでいるあなたが鉄道オタク、またはその友達がいたとして、「会社の情報や鉄道部品をくれ!」と頼まれたらハッキリ断れるでしょうか?

「はい!断れます!!」と言ってもまず信用されないでしょう。

 

コミュニケーション能力の有無・鉄道オタクとのつながりの2つが鉄道オタクが採用されない理由になります。

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鉄道会社の社員が鉄道オタクとつながるとどうなるか

考えられるのは「臨時列車の情報」や「廃車になった車両の部品」を横流しすることでしょうか。

鉄道写真を撮る上で、臨時列車や作業用の列車のダイヤは喉から手が出るほど欲しいくらい貴重なものです。

この手のものは雑誌に掲載されるものや何回も通ってパターンを見出すなど、知る方法はありますが、怪しいのが「知り合いから聞いた」という人です。

また鉄道の部品に関しても会社に無断で持ち出したものかもしれませんし、即売会など正規のルートで買ったものかもしれませんし、その辺の事情がグレーゾーンなんです。

もし、情報や部品を会社に無断で横流しした場合は法律上、これらの行為は違法になるのか。

労働者は、労働契約の存続中、上記信義誠実の原則として負う義務の一種として、使用者の営業上の秘密を保持すべき義務を負っています。

出典:弁護士法人ディライト法律事務所公式HPより

つまり、労働者は雇用主(企業)の秘密事項に関しては守秘義務があるということ。

もし臨時列車のダイヤが営業秘密とした場合、営業上の秘密を不正に取得した人は10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が科せられます。

また部品で言うなら窃盗罪に当たります。

ただし、鉄道社員とオタクのやりとりが法律に違反しないかはグレーゾーンです。

しかしこれが原因で問題行動を起こされたら、鉄道会社としてはこのようなことは大きな事故になりかねないのでその点も考慮しているはずです。

それ、犯罪です!撮り鉄ならぬ「盗り鉄」とは?

鉄道会社が求める人物像とは?

prague metro

ではどんな人を鉄道会社は求めているでしょうか?

鉄道会社が求める人材

  1. 時間とルールを守れる人
  2. コミュニケーション能力があり、協調して働ける人
  3. 向上心がある人
  4. 体力がある人

私はこの4つではないかと思っています。理由について具体的に深堀していきましょう!

まずは「時間とルールを守れる人

鉄道は時間に正確でなければならず、1分の遅れも許されない世界です。その世界で働くのであれば時間に正確であることは当たり前です。

そして正確なダイヤを遂行させる上でのルールがきっちり決められ、その上で仕事が成り立っています。なので自分の身勝手な判断は許されません。

加えて職場では上下関係がはっきりしています。新人の頃は教育担当者を「師匠」と呼ぶことや、高卒で入社した年下の社員には敬語を使わなければいけません。

逆に時間にルーズ・ルールを無視・上司にタメ口を使う人は向いていません。

 

次に「コミュニケーション能力があり、協調して働ける人」です。前述したように各部署での連携プレーで業務が成り立っています。駅務・運転・保線・メンテに分かれていてもどれか欠けては鉄道は成り立ちません。

社会人の基本「報告・連絡・相談(略してほうれんそう)」が出来ない人はコミュニケーション能力の低さや協調性の無さが原因です。

問題解決においても各部署とほうれんそうが取れる人でないと鉄道会社には向いていません。

 

そして「向上心がある人」について。鉄道会社は高卒から入社できるから学力は必要なくていいやなんて思っていませんか?

確かに高卒から入社する人は今でも多い業界です。しかし入社してからは勉強に試験の連続です

駅員から助役や車掌になる試験に、運転士になるためには国家試験をパスしないといけません。

車両や保線担当の人も同じでメンテナンスにおいてメカニズムを1から学びます。

これらにおいて必要なのは学力では無くて向上心なんだと私は思います。勉強は仕事でさせられていると受け取るかキャリアアップできると受け取るかどちらがやる気が長く続くでしょうか?もちろん後者ですね。

 

最後は「体力がある人」です。

これは単純で鉄道は体力仕事でもあるからです。駅員は交代制で1回で2日分(8時間×2日=16時間)働きます。

保線は深夜に行います。メンテナンスは日勤ですがいずれにせよ体力がない人にはきついでしょう。

そして体調管理は特に厳しくて、風邪を引いてはいけません。

いや、いけないわけではないですが、お客様に移したり、運転中に正確な判断が出来ずに事故を起こしたり、普通に風邪を引くと起こりうるトラブルは普通の企業とはレベルが違います。

シフトも綿密に組まれているので風邪で急に欠勤となれば混乱します。

体育会系というよりもそこそこ体力があって健康管理が出来る人が向いています。

ポイント

  1. 時間とルールについては守れるのが大前提
  2. コミュニケーション能力が特に求められる
  3. 入社後は勉強と試験が多いので勉強が嫌いな人はやめるべき
  4. 体力と健康管理が大事、皆勤賞や部活の実績でアピールしましょう。

以上4つを取り上げました。

鉄道会社が求める人材についてはおおまかこんな感じですが詳しい人物像については「採用情報ページ」を確認してください。

鉄道オタクが鉄道会社に入社する方法は?

ここまで読んでそれでも鉄道会社に入社したい鉄道オタクはどうすればいいのか?方法について解説します。

その方法とは?

  1. なにかとっておきの体験談を持っておく
  2. 恋愛する
  3. 鉄道オタクである事をひたすら隠し通す

方法はこの3つです。一見関係なさそうですが・・・

 

まず「なにかとっておきの体験談を持っておく」こと、これは結構大事です。

エントリーシートの回で説明しましたが、採用担当者はあなたの人となりを学生時代の体験談から読み取ります。

それが求める人物像に合っていれば、選考を通過する確率は上がります。

そのためにはネタになる電車を撮る時間もオタ同士の交流も一旦は止めて、旅行やアルバイトやボランティアでの体験談を1個作っておくことです。

1から出まかせをでっちあげるのもありますが、最後までウソを通すより体験談1個作る方がカンタンでしょう!

通過率50%!?難関「エントリーシート」の通過を高める4つのコツ

次に「恋愛すること就活と恋愛って何の関係があるんじゃい!とキレる前にまあ読んでみて下さい。

この恋愛でゲットできるのは「コミュニケーション能力」です。それは友達や家族とは違ってほとんど初めての異性に対して向ける配慮。会話を途切れないようにしたり、相手がどうすれば喜ぶのか、などなど「相手のことを考えてコミュニケーションをとる」ことを体感できます。

それらを総合的に試行錯誤すればいつの間にか身に着きます。

注意

  • 身に付けようとは思わずに自然体で相手と接するのがポイント。
  • 恋愛の方に注力しない事

私はボランティアや就活中に一緒になったほかの大学の女性と連絡先を交換しては愚痴や他愛もない話をしていました。コミュニケーションのほかにガス抜きもできるので結構いい方法だと思っています。

恋愛まで行かなくても身近な異性と話したり、20歳越ならキャバクラやガールズバーで会話するのもいいでしょう

最近ではマッチングアプリが流行っているのでご飯食べに誘うだけなら食事代+αでコミュニケーション能力を上げられます。

 

最後は「鉄道オタクである事をひたすら隠し通す」これが一番手っ取り早い方法です。

メリットはただ隠し通すだけで済むこと。趣味・特技・エピソードの欄に鉄道に関係することを一切書かないでおくと鉄道オタクの疑惑は向けられません。

鉄道会社で実際に働いている鉄道オタクの人の多くはこの方法を使って入社したはずです。

私の友人も面接では一切オタクであることを黙ってJRに入社しました。

逆に私は趣味に「鉄道で旅行する~」と言ってしまったので落とされました。

デメリットは最後まで気が抜けない事、何かのはずみで言わないように気を張りましょう。

まとめ

  1. 鉄道オタクは鉄道会社に入社するのはチョー難しい
  2. 理由はコミュ障と幼稚な志望動機に採用する側のリスク
  3. ダイヤなど情報や部品など横流しすれば犯罪になる
  4. 鉄道オタクの風当たりが強くなっているから
  5. 求める人物像に近づけばいい
  6. 鉄道オタクが採用される確率は0ではない

さいごに

結構長くなりましたがどうでしょうか?読んでみて思い当たるところがあれば改善することも採用への近道になります。

また内容について語弊があるかもしれませんが、要するに採用する側の目線になって客観的に見てみた場合で話を進めました。

採用される方法については試して100%叶うわけではないですし、適性に合わなかったら元も子もないのでまずは「本当に鉄道に向いているか」を考えて見てはいかがでしょうか?

 



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