
引用:JR東日本より
東京と静岡県伊豆半島の下田を結ぶ特急「踊り子」に新型車両が導入されることが発表されて鉄道ファンの間で人気となっています。
中でも目を引くのが2020年3月にデビューする特急「サフィール踊り子」です。
なんと全席グリーン車両でラーメン・うどんが食べられるヌードルバーがあるという、とてもリッチな特急電車なのです。
伊豆半島への観光が豪華になるサフィール踊り子について解説します。
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サフィール踊り子デビューの経緯
新たな観光特急列車を運行し、伊豆エリアの「本物の魅力」を世界に発信します 自然や文化、歴史などが「本物の魅力」として存在する伊豆。首都圏からのアクセスもよく、家族や 友人と気軽に行ける日本でも有数の観光地です。インバウンドのお客さまにも伊豆エリアへの注目が 増しています。 伊豆エリアのブランディングを通じ地域と連携し、お客さまに伊豆の「本物の魅力」を体験していた だくとともにこの「魅力」を世界に向けて発信するために、新たな観光特急列車を新造し運行すること としました。
東京~伊豆急下田を結ぶ特急として29年ぶりの新型車両での運転となります。
光沢のある青い車体と鉄道らしさを感じさせない流線形のデザインがまるでイルカのようでカッコイイですね!
そんな新型特急「サフィール踊り子」は「スーパービュー踊り子」と比べると、全席グリーン車のほか日本初の「プレミアムグリーン車」のサービスを開始。
新幹線で言う「グランクラス」と同じくらい豪華な座席です。
伊豆への観光利用に特化した特急として国内・海外からの利用者を見込んだ上質な車両で運転を開始します。
サフィール踊り子のここがスゴいポイント4つ
サフィール踊り子は現在走る特急「踊り子」「スーパービュー踊り子」と比べて魅力的なポイントとして
の4つがあります。これらの魅力的なポイントを深堀していきましょう!!
明るい車内と見晴らし最高の窓
サフィール踊り子の車両は今までの車両と比べて窓が大きいのが特徴です。
座席2つ分はあるので見晴らしは最高です。
さらにに天井には明り取りの窓があり自然の光が車内に明るく差し込みます。
天候が穏やかで晴れの日が多い伊豆にピッタリな車両です。
プレミアムグリーン車
サフィール踊り子は日本初の全席グリーン車となる特急列車なのですが、さらに上質のシートを使用した「プレミアムグリーン車」というサービスが開始されます。
プレミアムグリーン車は1号車に20席のみ2+1列のグリーン車と違い2列のみ。
シートピッチが125㎝と余裕で足を延ばせるのでJRで1番快適でリッチなシートとなっています。
本革レザーシートに背もたれを気にせず倒せる「バックシェル」があるので後ろの席に気を使わなくて良いですね。
シートの背面は背もたれを倒せしやすいようにバックシェルがある 引用:毎日新聞より
さながら在来線版「グランクラス」と言ったところでしょうか。
近鉄特急ひのとりのように「高級感」と「快適さ」が、今後の特急のアピールポイントになっていきそうです。
グリーン個室
2・3号車はグリーン個室があります。
個室は前身となるスーパービュー踊り子にもあり、4人までのグループで観光するのにとても人気でした。
しかしスーパービュー踊り子のグリーン個室は2号車に3室だけしかなく、利用可能な人数は最大4人まででした。
さらに2階建て車両のうち、1階に当たる場所にグリーン個室があったので、車窓はあまり見晴らしは良くなさそうです。
サフィール踊り子は4人個室4室に加えて6人個室4室と更に大人数での利用が可能になりました。
イメージを見るとまるでホテルのラウンジです。
プライベートが保たれるほかのんびりと伊豆の景色を楽しめそうです。家族や友人を連れた大人数での旅行にピッタリかもしれません!
ヌードルバー
ここでもさらに聞きなれない言葉が出てきましたが「ヌードルバー」とは!?
「noodle=麺」なので、麺料理を提供するバーで、これはかつて特急列車にあった食堂車以来、飲食が出来る車両で麺料理専門の日本初のサービスです。

ヌードルバー車内 カシオペア以来の食堂車登場である
今となってそば・うどん・ラーメンは日本の国民食となり、日本人の口に合うように洗練されてきました。
インバウンド観光客に日本の魅力を発信するといった目的もあり、その一環としてラーメンを提供するそうです。観光特急としても結構挑戦的な試みだと感じます。
麵屋「傳」監修のラーメン 新感覚でおいしそう
メニューは季節ごとに変わるほか個室へデリバリーするサービスを予定しています。麺料理には伊豆ならではの食材を使うのか否か楽しみです。
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時刻と料金について
下り:伊豆急下田行き
東京 | 新宿 | 伊豆急下田 | 運転日 | |
1号 | 11:00 | 13:29 | 毎日 | |
3号 | 12:30 | 15:30 | 平日 | |
5号 | 12:25 | 15:30 | 土日祝 |
上り:東京・新宿行き
伊豆急下田 | 東京 | ||
2号 | 14:12 | 16:29 | 毎日 |
4号 | 16:30 | 19:20 | 土日祝 |
各座席・料金
100㎞まで | 200㎞まで | 伊豆急線内 | |
グリーン料金 | 1050円 | 2100円 | 780円 |
プレミアムグリーン料金 | 2550円 | 3600円 | 1600円 |
4人 | 6人 | 伊豆急線内 | |
グリーン個室 | 8400円 | 12600円 | 3120円(4人)
4680円(6人) |
伊豆行き特急「踊り子」 かんたん比較
では従来の伊豆急下田行き特急「踊り子」と「サフィール踊り子」を様々な視点で比べて見ましょう。
踊り子 | スーパービュー踊り子 | サフィール踊り子 | |
本数(1日) | 4往復 | 3往復(内1往復池袋発着) | 1~2往復 |
座席 | 指定・自由・グリーン | 指定・グリーン・G個室 | グリーン・プレミアムグリーン・G個室 |
区間 | 東京~伊豆急下田・修善寺 | 大宮・池袋・東京~伊豆急下田 | 東京・新宿~伊豆急下田 |
売店 | × | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | × | × | 〇 |
シートピッチ | 91㎝ | 100㎝ | 116㎝(グリーン)
125㎝(プレミアム) |
設備 | なし | 専用ラウンジ・キッズスペース | ヌードルバー |
踊り子・スーパービュー踊り子と比べると、サフィール踊り子は設備・サービスでは間違いなく№1です。
シートピッチが特急踊り子よりも25㎝広くなっているので、圧迫感がなくかなり余裕をもって座れることでしょう。
デメリットとしては全車グリーン席なので特急料金が高いこと、本数が少ないことの2点です。
しかし、人気が出れば増発するかもしれません。今後の活躍に期待しましょう。
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2020年からの伊豆特急
東京発伊豆方面の特急列車は2020年に大きく変化します。

特急「踊り子」として40年活躍した車両が新しく置き換わる
まず特急踊り子の車両が、特急あずさで使われたE257系という車両に置き換えられます。デビューから40年続いた国鉄型特急車両から新型車両になるのです!

2020年3月に廃止となるスーパービュー踊り子
そしてサフィール踊り子がデビューと同時に、スーパービュー踊り子が廃止・車両は廃車解体されました。
リゾート特急の先駆けとなった列車ですが、老朽化やバリアフリーの対策もあって、30年弱の活躍に幕を下ろすことになります。
さいごに
サフィール踊り子は全国の特急列車と比べても全く違うタイプの特急列車なのが分かります。
全車グリーン車というだけでもゆったり旅を満喫できそうです。実際に内装の豪華さが好評のようで、サフィール踊り子に乗る事自体が目的になるくらいです。