豆知識コラム

乗り鉄を1ランク快適に 特急列車を使った「乗り得」普通列車まとめ

乗り鉄をしている方には分かると思うのですが、移動はだいたい普通列車です。

お金がない学生時代や青春18キッパーにとってはこれが当たり前で、「いつかは特急列車で乗り鉄したい」なんてささやかな夢がありますが、世の中には「特急車両を使った普通列車」が存在するのをご存知でしょうか?

つまり、特急料金を支払うことなく特急車両に乗って移動が出来る乗り得」な普通列車です。

 

今回はそんな「乗り得」な普通列車についてまとめました。

旅のプランニングの参考にしてください。

こんな方におすすめ

  • 特急列車に乗りたい方
  • 旅が好きで快適な列車を知りたい方
  • 通勤や通学で楽に座れる列車をお探しの方

知っておくと便利 新幹線より安く移動できる特急列車 東日本編

 

取り上げる列車のルール

  1. 特急料金及び指定席料金が不要な列車
  2. 使用する車両は特急型車両
  3. 特例区間・部分的に普通列車になる特急も含める
  4. 1年を通じて定期的に走るものに限定
  5. 季節の臨時列車・観光列車・ホームライナーなど座席料金のかかる列車は除く

そもそも間合いって何?

次の運用に入るまでの間合い(次の列車までの時間)を利用して他の列車の運用にその車両を割り当てる運用のこと

Wikipediaより

特急車両を使った普通列車のほとんどがこの「間合い運用」でした。初めて見る方はビックリするかもしれません。

 

つまり、特急列車が到着後、次の運用まで時間がある場合や、朝夕のラッシュで車両が必要になる時間帯に本来の使い道とは違う運用に入る事でこのようなめずらしい現象が起こるのです。

イメージで言うとピンチヒッターで打席に立つようなものです。

イメージしていた通勤電車とは違ってかっこいい特急車両が入ってきたら、車内がロングシートではなくクロスシートだったら「あれ?乗る列車間違えたかな?と思うかもしれませんね!




知っておくと便利 新幹線より安く移動できる特急列車 東海・九州編

特例区間での乗り得列車

JRでは次の区間が特急料金がかからずに特急列車に乗車できます。

管轄 路線名 区間 乗車可能特急列車 車両
JR北海道 石勝線 新夕張~新得 スーパーおおぞら・スーパーとかち キハ261系
JR東日本 奥羽本線 新青森~青森 つがる E751系
JR九州 佐世保線 早岐~佐世保 みどり 787系・783系
JR九州 日豊本線・宮崎空港線 宮崎~宮崎空港 にちりん・ひゅうが・きりしまなど 787系・783系

 

この区間では普通列車の本数が少ないことから

アクセスしやすくなるようにこのような特例が適用されます。

詳しくはこちらでも解説されています。↓↓↓

使用していい座席は普通車自由席と指定席の空いているところ。

なのでグリーン車は使用できません。

 

いずれも短い区間ですが鉄道旅を効率よく進めるにあたって知っておいた方が便利です。


特急列車から普通列車に切り替わる列車

特急列車の中には一部の区間が普通列車として運転されるものがいくつかあります。

普通列車として乗車する場合、以下の区間では特急料金はいりません。

ここでは特急列車の終点までの一部区間を普通列車として運転する列車をまとめました。

管轄 特急列車名 普通区間 路線 使用車両
JR北海道 すずらん 東室蘭~室蘭 室蘭本線 785系・789系
JR東日本 わかしお17・21号 勝浦~安房鴨川 外房線 E257系
JR九州 かもめ104号 博多~吉塚 鹿児島本線 883系
JR九州 いさぶろう1号・しんぺい4号 人吉~吉松 肥薩線 キハ47系
JR東日本 湘南ライナー(下り) 大船~小田原 東海道線 185系
JR東日本 ホームライナー小田原 藤沢~小田原 東海道線 185系・251系

 

以上の列車の区間では普通列車に切り替わります。

すずらん

引用:JR北海道HPより

すずらんは定期列車全てがこの形で運転されます。

始まりは1985年3月14日 以来35年間も同じスタイルです。

この区間のうち、東室蘭~室蘭は室蘭本線の中でも枝分かれした「盲腸路線」で1時間に1~2本ある列車の多くが盲腸区間を折り返すだけです。

工業港としてビジネス利用があるだけに合理的な運用とも言えます。

 

かもめ104号

長崎発吉塚行きの特急かもめ・通常博多が終点なのですが、朝には方に到着するこのかもめだけは一駅先の吉塚まで運転されます。

そして博多~吉塚の1駅だけは普通列車として運転されます。

吉塚駅は福岡県庁の最寄り駅となっており、ビジネス利用者が多い駅なので博多到着後の回送列車も兼ねて運転されているといったところでしょう。

 

3分だけですが特急車両で通勤できる乗り得列車です。

いさぶろう・しんぺい

肥薩線を走る特急いさぶろう・しんぺい。

 

特に人吉~吉松は普通列車が3往復しかない超過疎区間なのです。そのうち2往復がこのいさぶろう・しんぺいです。

この区間で列車に乗る場合、2/3が特急車両となるので遭遇する確率の高さならいさぶろう・しんぺいが日本一です。

湘南ライナー・ホームライナー小田原

この他にも湘南ライナーが大船~小田原・ホームライナー小田原が藤沢~小田原で下りのみ乗車券で乗車できる快速となります。

使用するのは踊り子で使用される185系特急型電車で、ロングシートで帰るより快適な家路につけると好評です。


 

特急車両で運転される普通列車

ここからは完全に普通列車として運転される特急車両を紹介します。

室蘭本線室蘭~東室蘭

引用:JR北海道HPより

区間 発時刻 着時刻 列車番号
室蘭→東室蘭 20:48 21:00 4471M

特急すずらんの間合い運用かと思います。

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羽越本線・白新線村上~新潟

使用するのは特急いなほで使用されるE653系7両編成。

現役の特急車両なだけに内装はきれいでスピードも速くかなり乗り得です。

この列車は新潟発村上行き「らくらくトレイン村上」なるホームライナーの回送も兼ねた快速列車です。

21:17と遅い時間に発車するので当然ですが乗客は多いわけではありません。

青春18きっぷや週末パスで新潟駅による遅く到着するときなんかにゆっくりくつろげることと思います。

区間 発時刻 着時刻 列車番号
村上~新潟 21:17 22:12 3950M

 

詳しい説明はこちら

らくらくトレインの乗り方は?320円で特急車両に乗る方法とは?

東海道本線

JR東海区間で運転される普通列車で使用するのは373系電車・特急ふじかわ・伊那路で利用される3両編成です。

おそらく特急の間合いで運転されているのではと思います。

  • 熱海~沼津1往復
  • 豊橋~浜松3往復

が設定されており、3~6両で編成されます。

 

私が撮影した時に見た感じでは学生の利用が多かった印象でした。

ポイント

  • シートの間隔が広くとられているので足を伸ばしてくつろぐ事が出来る。
  • デッキが新幹線より広く、立席でも窮屈にならない程度のスペースが設けられている。
区間 発時刻 着時刻 列車番号
熱海⇔沼津 8:47(熱海)

7:47(沼津)

9:06(沼津)

8:06(熱海)

1428M・1437M
浜松⇔豊橋 6:25(豊橋)

7:06(浜松)

7:48(豊橋)

8:32(浜松)

20:12(浜松)

20:57(豊橋)

7:00(浜松)

7:43(豊橋)

8:26(浜松)

9:08(豊橋)

20:46(豊橋)

21:31(豊橋)

913M・921M・977M

914M・920M・988M

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飯田線

  • 天竜峡発飯田行き 1本
  • 駒ヶ根発天竜峡行き1本

に充当されています。

こちらも東海道線同様、373系です。

こうしてみると373系の用途の柔軟性が見て取れます。

区間 発時刻 着時刻 列車番号
天竜峡→飯田 8:16 8:45 1505M
駒ヶ根→天竜峡 6:12 8:12 1500M



肥薩線人吉~吉松

区間 発時刻 着時刻 列車番号
吉松→人吉しんぺい2号 11:49 13:08 1292Ⅾ
人吉→吉松いさぶろう3号 13:22 14:48 1293Ⅾ

吉松行のいさぶろう3号・人吉行きのしんぺい2号が対象です。

本来なら熊本始発の特急なのですがこの1往復に限って人吉~吉松を区間運転します。

 

唯一列車名の着いている普通列車です。

 

日豊本線・日南線・宮崎空港線 宮崎~宮崎空港

特例区間にもなっている宮崎~宮崎空港の列車の中にはそのまま普通列車として運転されるものがあります。

 

使用するのは783系と787系・特急にちりんやきりしまで使用されています。

1~2両の普通列車と比べ倍の4両、特急形のクロスシートに荷物置き場もついてむしろ空港アクセスとして適任なのでは?

 

下り4本・上り5本と多いので申し訳ありませんが割愛しますm(__)m

ポイント

車内は荷物置き場があるのでトランクを置くのに便利

空港から疲れて移動するとき、特急用の座席でくつろいで移動できる。

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日豊本線佐伯~延岡

使用されるのは787系 特急にちりんのため回送も兼ねて運転されています。

787系電車 特急にちりんほかかもめ・きらめきでも使用される車両

この区間は日豊本線の中でもきわめて普通列車の本数が少なく上り2本・下り1本のみです。

この区間は大分県と宮崎県の県境をまたぐ区間で、途中にある「宗太郎峠」から宗太郎越え」と呼ばれる18キッパー泣かせの難所になっています。

区間 発時刻 着時刻 列車番号
延岡→佐伯 6:10(南延岡始発6:06)

19:33

7:19

20:43

2760M・2762M
佐伯→延岡 6:18 7:26 2761M

そんな普通列車はで乗りとおすと1時間10分、大分県と宮崎県の県境を越えていきます。

乗車時間はこの中でいちばん長いはずです。

 

実際乗ってみると中はガラガラで、GWもあってか乗る人はほぼ皆無といった感じです。

ポイント

唯一この列車に限って「グリーン車」を解放している。

早朝か夜に限られますがうまくプランを立てればこのような乗り得列車に乗る事が出来ます。

知っておくと便利 新幹線より安く移動できる特急列車 東海・九州編

まとめ

  • 特例区間であれば特急料金なしで特急に乗車できる
  • 特急の中には普通列車に変わる列車があり、そこだけ特急料金はいらない
  • 初めから特急車両で運転される普通列車がある
  • ホームライナーであれば乗車整理券を購入で青春18きっぷが使える

通勤・通学で電車を利用している方にとって少しでも気分良く帰りたいし乗り鉄旅をしていて「できればもう少し乗り心地が…」と思う方は今回の記事は参考になると思います。

 

あくまでも間合い運転が多いのでいつ無くなってしまうか分からないので今のうちに乗ってみてはいかがでしょうか?

 

ちなみに個人的には「宗太郎越え」も青春18きっぷの特例区間に入れてほしいかなと思います。



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