山手線を走る緑の電車
最近新しい車両になってきたなーと思いませんか?
今山手線に新型車両「E235系」がぞくぞく走っています。
その山手線の車両は東京から遠く新潟県で作られています。
新潟県の新津に新型車両をつくる工場があるのですが、昔から「西の米原 東の新津」とよばれるくらい新津は鉄道の街として栄えてきました。
そんな新津に鉄道資料館があるのは知っていますか?
知らない方のために今回は「新津鉄道資料館」について実際に行ってきて参考になる情報を書いていきます。
大宮の鉄道博物館とはまた違う面白さがありますよ~。
こんな方におすすめ
- ほかの鉄道博物館は混んでて行きづらい方
- 新潟の旅行で観光スポットを探している方
- 国鉄時代の貴重な資料を眺めたい鉄道ファンの方
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新津鉄道資料館について
新潟県秋葉区新津にある鉄道車両や貴重な資料・道具を展示している資料館で、その歴史は36年前にさかのぼります。
1983年に新津鉄道病院跡地に「新津の鉄道文化を後世に残していく」をスローガンに新津鉄道資料館が開館します。
そして1987年に閉校となった国鉄の鉄道マンを育成する学校「新津鉄道学園」は「新津地域学園」と名前を変えて1997年に鉄道資料館が移転します。
なので今の建物は元国鉄の養成所だというわけです。
建物の西側には元東北・上越新幹線の200系新幹線とSLのC57形が展示され、来客者の目を引きます。
2014年から新潟県にゆかりのある車両を5両追加展示、実物の車両を間近で見られるのが圧巻です。
実際に行ってみた
新潟駅から電車で20分 新津駅に到着
新津駅は新潟方面・長岡方面・秋田方面・会津若松方面の4方向に路線が伸びる交通アクセスがとても便利な駅です。
新津駅でレンタサイクルが借りられるとのことで東口へ行きます。
こちら「ていしゃば あっ!きは」で自転車を借りる事にします。
「こんなコーナー合ったかなぁ?」と見た瞬間、私は思ってしまいました。
3年前に新津を訪れたことがありましたがこのようなコーナーは無かったはずですから。
ここはびゅうの窓口だった場所を新津鉄道資料館のサテライト広場として2019年に開業しました。
誰でも気軽に立ち寄れます。
レンタサイクルの貸し出しはここで申請します。
平日でも貸し出しが何件かあったので休日は予約でいっぱいになるそうです。
道のりが分からなくても気さくで紳士な係員さんが丁寧に道筋を教えてくれます。
人見知りでも安心して利用できますね。
そして自転車で駅前の道をまっすぐ進みます。
途中、橋に差し掛かると坂がありますがそれ以外はいたって平たんな道です。
ただ道が狭いので車には気をつけましょう
橋を渡ったところにコンビニがあります。
ここを右に曲がります。

新津工業高校前バス停から徒歩5分
バスでは最寄りの「新津工業前」がこの辺りになります。
学校の近くまで行けば案内があるので道なりに進んでいきます。
到着です。自転車で15分でした。
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館内をめぐろう
中に入ってみた。
入場券を購入 、受付のおじさんが切符切りの鋏で切ってくれます。
昔の改札スタイルでしたね。
中に入ると過去の駅名表や時刻盤が展示されています。
北陸方面や関西行きの夜行列車が頻繁に行き来していたことが一目でわかります。
新潟県と言えば「米」のイメージですが、1960年代貨物の取り扱いで多かったのが以外にも「石油」だったそうです。
国鉄時代の新津駅は機関車の大きな車庫があったことからどれだけ重要な拠点だったかがこの模型で分かります。
いまでもディーゼル車やSLばんえつ物語のSLと客車を管理する車両基地があります。

ディーゼル機関の一つ トルクコンバータの実物大モデル
フロアを進むと今度はメカニックについての展示が迎えます。
普段はマニアの私でも気に留めないエンジン部や車輪がデカデカと展示され、その大きさに圧倒されます。
ここにあるのは実際に使われた電車の運転席を使ったモックアップでボタンを使ってパンタグラフを上げる実戦が出来ます。
雪国新潟「らしい」展示コーナー
展示の中で新潟らしさを感じたのはやはり「防雪と除雪」のコーナーです。
今では除雪車1台でカンタンに除雪できるようなものの昔はSLに巨大なラッセルヘッドをつけて時間とエネルギーをかけて除雪していました。
雪国新潟らしい展示です。
過去に実際にに使われたラッセルヘッドはこちら、福島県喜多方市「日中線記念館」に静態保存されています。

日中線記念館(旧日中線熱塩駅)内に保存展示されているさっせるヘッド
2階は多目的スペースでジオラマ展示やプラレールで遊べるキッズスペースがあります。
私が来たときは只見線を走るラッセル車の映像を鑑賞しました。
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屋外展示の車両紹介!
新潟県にゆかりのある鉄道車両たちを紹介します。
200系
上越新幹線で2013年まで活躍した車両。
雪の影響を受けないために車体下まで完全に覆ったカバーにスノープラウという雪かき機能付きの独特のカーブ
こだま型と言われた丸い鼻と大きなライトは懐かしいです。
C57形
SLばんえつ物語やSLやまぐちで活躍したSLと同じ形式
実はこの3台のSLは新潟県での運転が多く展示されている19号機は1938~72年まで活躍しました。
485系
1968年に製造された特急型車両です
新潟県では特急「いなほ」「北越」で長い間親しまれてきました。
現役当時の姿をそのまま残しています。
DD14形
除雪車用に開発されたディーゼル機関車で
前方に大きな取り込み口と鋭いらせん状のロータリーで雪を砕いて飛ばします。
その見た目からロブスターとファンからは呼ばれています。
115系
国鉄時代に製造された電車で
勾配と雪に強いのが特徴の車両です。
新潟県では今でもわずかですが現役で活躍しています。
白地に緑の組み合わせは新潟県オリジナルカラーです。
E4系
上越新幹線で今でも活躍している世界最大の新幹線車両です。
オール2階建てということで車体は家1件分くらいあるんじゃないかというくらいデカいです。
トキをイメージしたピンクのラインとロゴマークがそのまま残されています。
保線用モーターカー
この車両は深夜の保線作業で使用されたものでJRではなく
保線を担当する「第一建設工業」が所有していました。
小さくてライトが顔に見えて可愛いですね。
このままマスコットに出来そうな可愛さです。
これらの車両は間近で見る事が出来ます。
普段駅で間近で見たら怒られますから
このように撮影できるのは展示車両の特権です。
利用案内
- 開館時間 9:30~17:30(入館は16:30まで)
- 休館日:火曜日(祝日の場合開館翌日閉館)
- 入館料 大人300円 高校・大学生200円 中学生・小学生100円
- 土日祝は中学生・小学生無料
割引特典
JAF優待価格20%引き
- 障碍者手帳身体障碍者1級
- 精神障碍者1級
- 療養手帳
をお持ちの方と同伴者は0円
詳しい案内は新津鉄道資料館のこちらのページでご確認ください
アクセス
新津駅より
- 徒歩40分
- レンタサイクルで15分
- バスで5分新津工業前バス停から徒歩5分
新潟交通 沢海・横越経由 万代シティ行き
新潟交通観光 京ヶ瀬営業所行き
さくら交通 下新行き
ともに「新津工業高校前」下車 バス停から徒歩5分です。
バス停の時刻表はこちら↓↓↓
磐越自動車道新津ICから車で2分
東京からのアクセス
車の場合
関越自動車道経由4時間
磐越自動車道新津ICから車で2分
東北道・磐越自動車道経由4時間21分
鉄道の場合
- 東京駅より上越新幹線で最大2時間22分
- 新潟駅にて普通列車に乗り換え
- 信越本線長岡方面普通電車20分
または新潟駅よりタクシーで25分
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まとめ
- 国鉄時代の貴重な資料が拝見できた。
- 鉄道における雪対策は新潟ならでは
- 展示車両はどれも貴重で間近で見られる
- 徒歩よりレンタサイクルやタクシーが便利
- アトラクション要素が無かったので子どもは退屈するかも?
さいごに
いかがでしたか?
鉄道博物館と言えば大宮・京都・名古屋ですが新津も捨てたものではありませんでした。
見た感じはマニア好みな内容でしたが展示車両が増えて
お子様連れでも珍しい車両見たさに来館者が増えているそうです。
実際に鉄道車両を目の前にするとその大きさには迫力があり感動できます。