もうすぐ3月、速い所では桜が咲く季節になりますが、東京から電車で1時間。
千葉県の房総半島では一足先に黄色い菜の花が咲き、春の訪れを感じさせます。
今回は菜の花を眺めながら走るレトロな列車「小湊鉄道」を紹介します。
東京から近いローカル線でも見えたり感じられる雰囲気が全然違う路線です。
こんな方におすすめ
- 普通の鉄道旅行に飽きた学生・社会人の方
- インスタ映えを求める女子鉄さん
- 鉄道ではなくレトロなものに興味がある方
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小湊鉄道とは?
千葉県市原市の五井駅と大多喜町の上総中野駅の39.1㎞を結ぶ私鉄路線
房総半島を横断するように走り、終点の上総中野駅ではいすみ鉄道と接続して房総半島の反対側へ行けるのが特徴です。

引用:Wikipediaより
車両は1964年製のキハ200形気動車。
56年前からなに一つ変わらないレトロな気動車と沿線ののどかな雰囲気がどこか懐かしい感じがします。
また駅の建物や踏切も昔のままのものを使っているのも他では見られないので小湊鉄道の車内から直で聞いていただきたいです。
3月~4月の沿線には菜の花が咲き、この景色を車窓から眺めたり写真を撮るために全国から観光客が訪れます。
4月からは桜が咲くのでさながらお花見列車と言ったところでしょうか?
小湊鉄道のここがポイント
旧式のディーゼルカー
車両はこちら、キハ200形というディーゼルカーを使っています。
1964年にデビューして以来、56年経った今でも現役です。
キハ200形は国鉄のキハ20形をベースにせっけいされています。
なので今はいすみ鉄道で土日に走っているキハ52形とは兄弟のようなもの。
グルグルと唸るようなエンジン音も同じで中高年世代なら聞き覚えがあるかと思います。

上総中野駅にて 左が小湊鉄道 右がいすみ鉄道
今時の静かな乗り心地の列車とは違って走るときのエンジン音や線路を刻むジョイント音を聞きながら旅が出来るという楽しみができます。
レトロな駅舎

上総鶴舞駅の駅舎 引用:小湊鉄道公式HPより
小湊鉄道線のほとんどの駅が「無人駅」で、ドラマや映画に出てくるような木造駅舎が多いのも特徴です。
駅そのものが建築から100年近くたつものが多く、普通列車のキハ200形ディーゼルカーや里山トロッコ列車のレトロさも相まって懐かしさや新鮮さが感じられます。
ドラマやCMの舞台になる事が多く、その中でも有名なのがこちらの「上総鶴舞駅」
一見、懐かしいような古い感じがする駅ですが、このホームから見える景色、見たことありませんか?
ドラマ「相棒」「ランチの女王」「ボク、運命の人です」でロケ地ろなっていたり、このようにCMで見た方は多いかと思います。
なので観光に降りる人が多い駅です。
菜の花とは違ってこちらは1年じゅう見られるので好きな時に訪れてみて下さい。
菜の花畑
1年の中でも菜の花が咲く3~4月が最も観光客でにぎわいます。
とくに全国から大勢カメラマンがやってくる有名なスポットがあり、菜の花畑の中を進むレトロな車両を撮影できます。
レトロから一転、絵本の世界を見ているかのような風景です。
ここで撮られた写真はSNS映えすることは間違いないでしょう。
私も「飯給駅」にて菜の花との写真を撮影に行ってきました。
3月下旬、暖かくなってきたとはいえ、菜の花はまだつぼみの状態で、
花がパッと開けば黄色が目立つのですが、都合上行けませんでした。
裏手が田んぼと林があるのでこういった田舎の列車っぽい感じで撮影するのに手軽にできるスポットです。
休日なので上下とも満員で私以外に15~20人くらいがスマホ片手に写真を撮っていました。
ちなみに線路のそばには桜の木が植えられており、4月になるとこのように桜と菜の花と列車を同時に撮る事が出来ます。

引用:壁紙館より
桜のピンク色と菜の花の黄色とディーゼルカーがキレイな1ショット、
夜にはライトアップされるのでインスタ映えを期待する方にオススメです。
小湊鉄道のツアーの案内
3月21日~4月6日までの6日間
小湊鉄道と東急バス主催の「小湊鉄道里山トロッコ乗車と機関車庫見学バスツアー」が開催されます!!
東急沿線から直接小湊鉄道まで行き、里山トロッコへの乗車・観光・そして小湊鉄道の車庫を見学する日帰りツアーです。
ツアーのおススメ4つのポイント
1.里山トロッコに乗って菜の花を見る
バスで養老渓谷駅に到着後、観光列車「里山トロッコ」に乗車します。
車体が小さな機関車と窓がないトロッコ風客車が特徴の「里山トロッコ」
こちらに乗ってゆっくりと里山の景色を楽しみます。
そしてツアーの期間中は「菜の花」が見頃の時期です。
車窓からはこのように一面の菜の花畑を眺める事が出来ます。
乗車時間は上総牛久駅までの60分間。
2.養老渓谷の滝
養老渓谷の中でいちばん有名な滝「粟又の滝」を1時間見学できます。
粟又の滝は普通の滝のように水が落下するのではなく、
100Mある岩肌をすべるように水が流れていきます。

m***********************pさんによる写真ACからの写真
滝は「サーッ」と穏やかに流れていきます。
その時に聞こえる水の音や森の木々、
観光用に歩道が整備されているのでゆっくり歩きながら自然を楽しめます。
3.五井駅の車庫と貴重なSLたち
ツアーの最後は小湊鉄道の基地「五井機関区」の見学です。
五井機関区には小湊鉄道の車両がすべて集まる一大拠点として機能しています。
ディーゼルカーに里山トロッコのほかに普段は見られない特殊な車両や、
過去に走った車両が見られるかもしれません。
中でもオススメするのがこちらの三台の蒸気機関車です。
左からイギリスのピーコック社製・B10号機・アメリカのボールドウィン社製の2号機と1号機
どれも120年前に製造された蒸気機関車で文化財に指定されるほど珍しく貴重なものです。
普段は車庫の中で保存され、外からは見えづらいのですが、その蒸気機関車を間近で見られるチャンスです!!
興味がない方も写真を撮ればちょっとした自慢になるでしょう。
見学後はツアー参加者限定で記念撮影会や限定グッズに鉄道部品の販売会を予定しています。
鉄道ファンや春休みに子どもと旅行される方にオススメです。
ツアーの内容について
日程
出発場所 | 日時 | 時刻 |
二子玉川駅 | 3月21(土)・27日(金) | 7:45発 19:00着(予定) |
田園調布駅 | 3月22日(日)・4月6日(月) | 7:45発 19:00着(予定) |
たまプラーザ駅 | 3月30日(月)・4月3日(金) | 7:45発 19:00着(予定) |
行程について
駅からバスで出発 |
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道の駅木更津うたくまの里(約30分) |
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養老渓谷駅到着 里山トロッコ乗車 |
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上総牛久駅到着 バスで移動 |
↓ |
粟又の滝 見学(約60分) |
↓ |
五井機関区到着 見学・記念撮影会など |
↓ |
19:00着(予定) |
注意
最少催行人員に達しなかった場合、旅行開始日より4日前以前までに中止の連絡をします。
乳幼児をお連れの方、心身に障がいがある方、妊娠中の方、アレルギーをお持ちの方、補助犬をお連れの方は東急バスまでご連絡を
事前に連絡がない場合は乗車できない可能性があります。
料金
お1人:9500円(税込み)
定員:30名
申し込みはここから
まとめ
- 東京から電車で1時間でローカル線の旅を体験できる
- テレビで見たことがある駅に行けるチャンス
- 3~4月は菜の花が見ごろ
- 4月は桜の見ごろ・菜の花と一緒に花見が出来る
- 土日はかなり混雑するけれど菜の花畑は一見の価値あり
- 里山トロッコもよろしく
さいごに
いかがでしたか?
今回はまもなく菜の花の見ごろを迎える千葉県のローカル線「小湊鉄道」の紹介でした。
56年目のディーゼルカーがグルグルと唸るようにエンジンをふかしてゆっくり走る様子は静かな電車になれた2・30代の世代にはかえって新鮮に感じるかとおもいます。
私もそうでした。
列車で言って散策しながら撮影するといろいろ珍しいものが見えてきます。