車両図鑑

EF510形について 日本全国を走れるじつはスゴイ機関車?

貨物列車が好き!という方で、EF510形という機関車をご存じでしょうか?

今では東京で見られなくなって5年くらいが経ちました。その赤いボディから「レッドサンダー」と呼ばれている機関車です。

貨物列車だけではなく、上野発の北斗星やカシオペアの先頭に立った経歴があります。

そんな「レッドサンダー」は、実は電気さえあればどこでも走れるオールラウンドプレーヤーだったのです!

今回はレッドサンダーことEF510形がどこで活躍しているのか?どんな機関車なのかを解説していきます。

こんな方におすすめ

  • 貨物列車が好きな方
  • レッドサンダーの写真を撮りたい方
  • レッドサンダーの魅力をもっと知りたい!という方

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EF510形・レッドサンダーとは?

引用:Wikipediaより

EF510形とは、JR貨物が開発した交直両用の電気機関車で2002年にデビューしました。

先行してデビューした東海道・山陽本線用のEF210形をベースに、直流/交流50・60㎐の3電源に対応した設計になっています。

1968年にデビューしたEF81形を置き換えるために大阪~青森のうち、日本海側を通るルート「日本海縦貫線」の運用に集中して配備されました。

愛称である「レッドサンダー」は赤い車体の電気機関車から公募で付けられました。

これにより大阪~青森の貨物列車のほとんどがEF510形となり、日本海側の物流を担う主役として活躍しています。

 

現在はJR貨物が製造した車両と、JR東日本から譲渡された車両の合わせて39両が富山機関区に在籍。色は赤い標準色と青い北斗星色、そして銀色のカシオペア色の3通りがあります。

性能比較 EF510形 EF81形
製造年 2002 1968
最高速度 110㎞ 110㎞
定格出力 3,390KW 直流区間:2,550 kW

交流区間:2,370kW

定格引張力 198.9 kN 直流区間:195.8 kN

交流区間:178.4 kN

制御装置 発電ブレーキ併用電気指令式自動空気ブレーキ EL14AS形自動空気ブレーキ
製造事業所 川崎重工業・三菱電機 日立製作所・三菱電機

 

電気があればどこでも走れる!レッドサンダーの活躍ぶり

EF510形の運用範囲

EF510形の運用範囲

EF510形は所属する富山を中心に、北は青森・西は大阪の吹田・梅田・百済の各貨物ターミナル、そして一部の運用で岡山と名古屋へ乗り入れています。

地図で見るとかなり運用範囲が広いのが分かりますね。大阪から日本海側を通って青森まで1,000㎞以上の長距離を1台の機関車で走ります。

どうしてレッドサンダーは長距離を走れるの?

レッドサンダーが長距離を走れる理由・それは直流と交流の2つの電気に対応しているからです。どういうことかといえば

 

日本の鉄道は直流交流非電化に分かれています。非電化では電気ではなく軽油で動くディーゼルエンジンで走ります。

引用:関西電力HP直流・交流って何のこと?

電気は直流と交流の2通りの電気に分かれているので、その境界では機関車を付け替えなくてはなりません。

 

車で言ったら雪道を走るときは冬タイヤに履き替えなければ走れないですよね?

しかしレッドサンダーは交直どちらにも対応できるように出来ているので電気があればどこでも走る事ができます。

 

EF510形が請け負う運用でいちばん長いのが大阪・吹田駅~東青森駅を結ぶ貨物列車ですが、この間の敦賀・糸魚川・村上で直流と交流が切り替わります。

つまり3回も電気が切り替わる日本でも珍しい区間での運用にEF510形が活躍、EF510形でなければつとまらないと言えるでしょう。

北斗星・カシオペアで活躍したころのEF510形・レッドサンダー

2009年に北斗星・カシオペアを牽引するために、EF510形500番台が15両製造されました。

所属は田端運転所、首都圏の路線に対応するためにATS-P・ATS-Psとデジタル無線およびブレーキ設定器が設定されたのが貨物用の0番台と違った箇所です。

車体カラーは501~508・5011~515号機が北斗星用の24系客車に合わせた青いボディに金色のラインをあしらい、寝台特急の象徴ともいえる「流れ星」のマークを堂々とつけたデザイン。

北斗星専用カラー 東十条にて

509・510号機はE26系客車のように、銀色のボディに赤・オレンジ・黄色の流れ星をあしらった「カシオペア専用カラー」です。

カシオペア専用カラー 南浦和~浦和にて

このEF510形500番台は国鉄民営化後に初めてJR東日本が量産した機関車で、JR貨物以外の各社を見ても初めての導入でした。

北斗星・カシオペア以外に、日中は仕業や常磐線内の貨物輸送を請け負うなど細かい作業をこなしていたようです。

導入から4年後、2013年にJR貨物から受託した常磐線の貨物運用が終了、2015年8月22日北斗星の運行が終了、2016年3月21日にカシオペアの定期運行が終了。

立て続けにJR東日本内でのEF510形500番台の運用が無くなり、その後はJR貨物売却されてました。

JR貨物での500番台

JR東日本所属の15両のEF510形500番台は、全て富山機関区に所属。

0番台同様に大阪~青森の貨物列車として運用についています。

その際、カラーは変わらないのですが車体横に描かれた寝台特急の象徴「流れ星」が消されています。

 

流れ星が消えても北斗星を引いた面影を残している 今川~越後寒川にて

この500番台15両はJR東日本に6年しか在籍しておらず、導入当初からJR貨物に引き渡すことを条件に製造されたという話です。

EF510形の前はEF81形が先頭に立っていましたが、上野~青森の1,000㎞以上の距離を1台が毎日走破したため、故障が多かったそうです。

最初からJR貨物が購入することを前提にしていたと考えるとJR東日本が導入したことに納得できます。

元カシオペア色の510号機 シルバー一色になった 吹浦~女鹿にて

15両のEF510形が増備されたため、大阪~青森から名古屋・岡山方面へエリアを広げています。

もっと詳しい時間が知りたいという方へ

一般的に貨物列車の時刻は知っているという人は少ないでしょう

その筋に詳しいマニアや詳しいママ友などに聞けば分かると思いますがこのようなコネクションが無い方でも貨物列車の時刻を知る方法があります

それは・・・

貨物時刻表を買ってみて下さい

 

貨物時刻表とは?

引用:乗り物ニュースより

文字通り貨物列車の時刻が載っている時刻表で、1年に1回発行されています。

 

書店・または鉄道貨物協会公式HPから通販で購入できます。

 

(取り扱う書店についてはこちらをご覧ください)

 

ただし、この時刻表でわかるのは貨物列車の時刻なので担当する機関車までは記載されていません。

また、貨物列車は遅れることが多いので時刻は参考程度にとどめておいてください。

EF510形のまとめ

JR貨物のEF510形電気機関車について、同じ交直流電気機関車EF81形並みに万能な性能を発揮していることが分かりました。

EF510形について

  • 電気があればどこでも走れる
  • 大阪~青森の貨物列車で活躍
  • 近年では名古屋・岡山まで運用が拡大
  • かつて北斗星とカシオペア専用機での実績がある
  • 詳しい時刻は貨物時刻表をチェック!

万能であるがゆえに、貨物専用機関車としては異例な経歴を持っています。色がそれぞれ違っているのはそれが理由だったんですね!

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