JR東日本の高崎機関区に何やら動きがあったようです。

出典:鉄道ファン RAILF.JP ニュースより
国鉄型直流機関車EF60 19が秋田へ回送され、ファンの間では
「廃車か?」など憶測が飛んでいます。
廃車ということは解体されるのか?
または博物館入りするのか?
JR東日本は公式では明言していませんが、
後日、廃車されたようです。
残る国鉄型の機関車の中でPトップと呼ばれて人気が高い「EF65 501」があり
こちらもファンの間で人気の車両です。
回9842レ 磐越西線120周年記念号 送り込み回送
EF65-501➀+旧客3車先程定時で上りました〜 pic.twitter.com/dt8dK43yRf
— ポルセチーノ (@LL4364) July 13, 2019
果たしてこれらも本当に廃車になってしまうのか気になりますね・・・
そのPトップと呼ばれた501号機と同じでかつて高崎機関区に所属していた
「535号機」の活躍を収めた作品があります。
こちらでは
EF65 535号機を中心に日本の貨物列車・寝台特急の顔として活躍したEF65型の軌跡を収録した作品
についてレビューします。
こんな方におすすめ
- 残り1両の国鉄型EF65形のファンだという方
- かつての特急機、535号機の活躍を振り返りたい方
- EF65形がデビューしてから引退までの歴史に興味がある方
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作品の詳細
商品名 | 栄光のトップスター EF65 535~華麗なる特急機の軌跡~ |
製作 | テラダプロジェクト |
収録時間 | DISC1/70分 DISC2/82分 |
価格(税込) | 5170円(Blu-ray)4950円(DVD) |
リージョンコード | フリー |
音声切り替え | 〇 |
かつては東海道ブルートレインの先頭にたった花形機関車「EF65 535号」機を
スペシャル作品として収録しました。
貨物列車の先頭に立ちながらも、
その存在感を放つ「EF65 535号」機の姿は当時を知る中堅ファンの心を捉え離しません
[ディスク1]ではその535号機をJR貨物の全面協力を得、
同機関車を3年に渡り取材、首都圏各線での走行シーンや、
航空撮影によるアイポイント、
また検査入場時のメンテナンスの始終(台車検査)を中心に紹介します。
出典:テラダプロ公式HP
EF65形の原型を守ってきた500番台。
その中でも「何故535号機限定なんだ?」と手に取った時はそう思いました。
そこには感動する復活劇があったのです。
EF210形といったいまどきの標準タイプの機関車とは違った
「カッコよさ」「力強さ」「造形美」があるのが
見ただけで分かるのが本機の最大の魅力ではないでしょうか。
作品の見どころ
かつてブルートレインを牽引した機関車の中でも「花形」だった535号機。
2000年代は首都圏で貨物列車の牽引に日々従事しています。
この当時の主な運用として川崎から倉賀野までの石油輸送が多かったそうです。
20両近いタンク車を従えて走る様は重そうだけれどそれを感じさせない走りがかっこいいです。
途中、189系やEH200形とのすれ違いがあり、まるで新旧の対比を見るかのような1シーンです。
次は茨城県鹿島地区へ向かう貨物列車
現在は愛知機関区のEF64形ですが当時は高崎機関区の機関車が担当していました。
途中、貨物専用線で有名な「新金線」を経由します。
鹿島線と同じく単線のカットが多く、本来高速で運転するEF65の貨物列車がゆっくりと走り抜けます。
所は変わって鶴見線の扇町駅に到着します。
ここでは操車場の入換のために複雑なポイントを渡っていく様子が収録されています。
低速ながらも「ウィーーン」とモーター重低音が響くこのシーンは、音好きなマニアにはたまらないでしょう。
500番台は作中に4両が登場しています。
機関車の大半がJR貨物のオリジナル塗装となり、国鉄特急色をまとう500番台は
- 535
- 539
- 541
と、JR東日本の501号機だけとなりましたが、
2006年に539と541は引退し、2両だけとなってしまいました。
パッケージ表紙の写真は機関区での撮影会のものであり、4両揃っての撮影会というとても貴重なシーンが収録されています。
そこだけがまるで国鉄時代の機関区に戻ったような風景で、機関士や職員の方々の笑顔が印象的なカットです。
車両のメカニックが好きな方には必見のシーンがあります。
それは535号機の「台車検査」です。
一般の人なら見る事が出来ない作業の一つで、
私はそこまでメカニックに詳しいわけではないのですが、そんな私が見ていても
「細かくできているなー」とか「この作業を一つ一つ手作業でするとか気が遠くなりそう」と感じます。
日常的に使えるとはいえ、旧式の車両なので
検査はかなりの念入りさが求められるはずです。
なので本音を言えば古い車両も残してほしいとマニアな私は思うのですが、
旧式の車両にかかるメンテナンスの手間や慎重さは思いのほか大変そうでした。
そして一度、全部ばらされた台車が整備士たちの手によってプラモのように次々組みあがってゆきます。
最後は出区作業のシーンで、さきほどの台車検査後の試運転の様子です。
試運転前に確認の点呼が収録されています。
それにしても・・・点検項目の多いこと
これも「1個でも確認し忘れたら事故りそう・・」とか思ってしまいます。
問題なく試運転が終わった535号機は再び、貨物列車の牽引につきます。
さいごに
いかがでしたか?
日本の鉄道車両は本当に丈夫で手入れがされているから40年50年と現役で走る事が出来るんだと思っています。
でも、機械も人間と同じで寿命があります。
故障が多くなれば、運転できなくなれば、需要がなくなればそれが鉄道車両の「寿命」なんだと思います。
今回の535号機は人で言ったら華々しく信頼されてきた人生でしょう。
私とは縁遠い生き方ですね。