旅行はお金がかかります。そのため、何とか安いきっぷはないかとお困りではないでしょうか?
青春18きっぷといった全国で使えるフリーきっぷばかりではなく、地域ごとに売られているフリーきっぷを活用すれば旅行も安く済むし、きっぷを買う手間がなくなって一石二鳥なアイテムです。
そんな中でJR東日本の「えちごワンデーパス」がすごくオトクだったので今回はこちらのフリーきっぷを紹介します。
こんな方におすすめ
- 新潟を観光したいという方
- 平日に旅行に行きたい方
- 新潟へ日帰り旅行希望の方
なお、2日間有効の「えちごツーデーパス」もございます。泊りがけで利用する方、糸魚川・越後湯沢・妙高への利用を希望する方にオススメです。
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ページコンテンツ
えちごワンデーパスのエリアについて
新潟駅を中心に北は村上駅・東は磐越西線日出谷駅・西は弥彦駅・南は上越線小千谷駅と、新潟県の北半分がフリーエリアになっています。
また上越新幹線もフリーエリアとして利用できます。
料金・購入について
有効期間は購入から1日間・発売期間はなく平日や年末年始でも購入できます。発売場所はフリーエリア内の券売機・みどりの窓口・旅行代理店となっています。
注意
無人駅には簡易券売機か整理券発行機しかないので、お買い求めの方は駅員のいる大きな駅で買いましょう。
ワンデーパスを買うには?
- 料金:おとな1570円/こども780円
- 有効期間:1日
- 発売期間:毎日
- 発売箇所:フリーエリア内の券売機・みどりの窓口・旅行代理店
タッチ式の券売機で買う場合

※イメージ
画面の左下に「えちごワンデーパス」の表記があります。窓口が開いていない場合でもここから購入できます。
指定席券売機の場合は「おとくなきっぷ」から購入できます。発売期間に限定は無いので、平日でも買って使えます。
どの電車に乗れるのか
利用条件にはこのように記載されています。
フリーエリア内の普通列車(快速含む)の
普通車自由席がご利用になれます。
特急(新幹線含む)、急行列車やグリーン車等をご利用になる場合は、
別に特急券、急行券やグリーン券等をお求めください。
つまり普通列車と快速列車は乗り降り時自由。新幹線・特急と指定席券がいる観光列車は指定席料金を追加で支払えば乗車できます。
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どのぐらい得か比較してみた
えちごワンデーパス | 青春18きっぷ | 週末パス | |
利用期間 | なし | 春・夏・冬の期間限定 | 土・日 |
1日当たりの金額 | 1570円 | 2370円 | 4440円 |
新幹線・特急の利用 | △ | × | △ |
特典 | なし | レンタカー割引 |
このように、新潟県内の観光で見ればワンデーパスのコスパが良いのが分かるでしょう。
期間を問わないので平日も利用でき、日常生活で電車移動がある方も片道46~50㎞以上利用すれば元が取れます。
※特典のレンタサイクル無料について、2020年8月にサービスを終了しました。(参照:「駅からレンタサイクル」の取扱い終了について)
フリーエリア観光ガイド
そんなえちごワンデーパスを使っていける観光地を駅ごとに紹介します。まずは・・・
新潟駅
新潟県の県庁所在地で東京から新幹線で2時間ほど。甲信越地方で最大の都市であり、佐渡島へアクセスする連絡船が発着する新潟港への最寄り駅です。

新潟駅万代口 中心地万代シティにはここからアクセス
そんな新潟市はマンガとアニメの街としてPRを進めています。
意外かと思いますが、新潟県には今までで90名以上の漫画家がデビューしています。その中でも
といった超売れっ子漫画家が多い県で知られています。
新潟県出身のマンガ家作なら

この看板が目印
新潟市中央区にある「新潟市マンガアニメ情報館」は、地元の漫画家の作品の他、マンガやアニメの書き方や体験ブース・企画展示にイベントなどマンガとアニメに特化したエンターテインメント要素ありの施設です。
また、通常展示物以外に期間限定の企画展示も見逃せません。新潟出身に限らないマンガやアニメの展示だって新潟へ見に行く価値があります。
ちなみに私が訪れた時は「まんがタイムきらら展」が開催、2020年10月までとなっています。
きららファン・日常系アニメファンなら一度は来ておかないといけませんね!
村上駅
新潟駅から特急「いなほ」で1時間。新潟県村上市の駅・新潟県の北にある港町で、新潟県北部の主要都市となっています。
村上市は米の栽培が盛んで地酒が売られています。
また古くから「鮭」を食べる習慣があり、正月やお祝い事には鯛やマグロではなく鮭が出てきます。
そんな村上市では根深い関係の鮭の文化が学べる施設「イヨボヤ会館」があります。
イヨボヤとは村上の方言で鮭の事で、ここでは鮭の文化を学ぶほか、鮭が産卵の時期に川を上る様子や鮭の稚魚が卵から孵化する様子が見られる場所です。
ただし、サケの遡上は秋、つまり今の時期にしか見られないので遡上する様子を見たい方は10~11月がよさそうです。
入場料 | 入場料(こども) | きらきら日本海パス・割引価格 |
600円 | 300円 | 100円引き |
あわせて読みたい
村上駅で発売されている駅弁は人気の「村上牛しぐれ」のほか、鮭を使った駅弁もたくさんあります。
焼漬鮭ほぐし弁当 新潟・新津駅でも購入可能 引用:三新軒HPより
私が食べたのは「焼漬鮭ほぐし弁当」です。村上牛も美味しいですが、鮭はシンプルでそのご飯との相性は牛肉と互角です。
一口大にほぐした焼鮭がゴロッとご飯の上に乗っているのがおいしそうです。
食べてみると脂が乗った柔らかい鮭の身・・・ではなく、塩で身が締まった鮭の身が噛み応えがあり、ごはんが甘く感じるので、よくあるサケフレークを使ったおにぎりや弁当とは違って大人向けなおいしさがある駅弁です。
新潟駅からのアクセス
特急いなほで約50分・普通列車で1時間20分
小千谷駅
上越線で長岡駅から15分 新潟駅から1時間40分
名物はへぎそばで、田舎そばとは違って歯ごたえがありつなぎに使われる海苔の香りがする蕎麦が有名な街です。
実際に食べてみた
訪れたのは小千谷駅前にある「小千谷そば和田」です。
注文したのはへぎそば・・・ではなくこちらの盛りそばです。
へぎに入っていないのでへぎそばではないかもしれないですがへぎそばと同じで布海苔がつなぎに使われています。
へぎとは?
へぎそばの「へぎ」とはそばを盛る長方形の容器を指します。
食べてみると、普通の蕎麦と違って歯ごたえのある固めの食感で、かすかに海苔の香りがしました。
そば湯も普通のそれより香りや味があって、かつ上品な印象があります。薬味はネギとわさびでした。これがダイコンやゆずでも合いそうです。
へぎそばの本場ということだけあって駅で食べるよりもおいしく頂けた気分でした。
新潟駅からのアクセス
直通列車が無いので新潟駅から長岡駅へアクセスし、上越線へ乗り換え。
- 上越新幹線を利用して38分
- 特急しらゆき利用で1時間8分
- 普通列車利用で1時間30分
小国駅
米坂線内で3番目くらいに大きい中核駅で、このあたりから街として建物が目立ち始めます。
小国駅周辺の紅葉スポットとしておススメするのが「赤芝峡」です。
このように周りの紅葉と列車のオレンジ色が合った写真が撮影できます。
車窓からもほんの数秒ですが赤芝峡の紅葉を眺める事が出来るほか、駅から徒歩またはタクシーでアクセス可能です。
この付近では平日休日問わず多くのカメラマンが写真撮影に訪れます。
小国駅は山形県の駅ですが、えちごワンデーパスのフリーエリア内に入っています。
なので新潟駅か最短で1時間で行ける紅葉スポットとしてオススメです。
新潟駅からのアクセス
米坂線は羽越本線坂町駅を発着します。基本的には乗り換えが必要ですが1日1往復新潟発米沢行きの快速「べにばな」が運転されています。
- 特急いなほで約37分・普通列車で38分 計1時間15分
- 普通列車で1時間32分
- 快速べにばなで1時間26分
まとめ
- 新潟・長岡周辺ならえちごワンデーパスを買うべし
- 1年を通して毎日利用できる
- レンタサイクルが無料
- 追加料金で特急・新幹線利用できます。
- 往復100㎞程度で元が取れるコスパの良さ
このフリーパスがあると知って私は新潟に行く機会が増えました。
えちごワンデーパスを使えば、日帰り旅行や撮り鉄・乗り鉄を満喫できるはずです。
なお、2日間有効の「えちごツーデーパス」もございます。泊りがけで利用する方、糸魚川・越後湯沢・妙高への利用を希望する方にオススメです。
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