北海道の鉄道は2016年に北海道新幹線が開通したことにより
大きな変化が生まれました。
これから先、北海道の鉄道はさらに変化します。
今回は2016年での北海道の鉄道についてまとめた作品をレビューします。
ぜひご覧ください。
商品の紹介
- 商品名: 北の鉄路 変化の瞬間・ 新幹線開業で変化する北海道の列車たち
- 製作: ビコム
- 発売日: 2016年3月5日
- 収録時間:本編48分+特典映像7分
- 価格: 2000円(税抜)
- リージョンコード:2
2016年は北海道新幹線の開業の他、大きな変化があった年でした。
その変化をDVDにまとめた作品です。
見どころ
津軽海峡線から新幹線へ
北海道新幹線の開通によって一番大きく変わったのは間違いなく海峡線です。
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- 「白鳥」「スーパー白鳥」「はまなす」の廃止
- 江差線木古内~五稜郭が第3セクターに転換
- 貨物用新型機関車の登場
まず青函トンネルを通る
特急「白鳥」「スーパー白鳥」が廃止されました。
ここから青函連絡は新幹線に役目が移ります。
これにより485系による特急列車の全廃
789系がライラックとして転用
また急行「はまなす」の廃止により
JRの急行車両が全廃
及び定期旅客列車から客車がなくなる
などなど
青函トンネル開通から続けてきたスタイルがガラリと変わってしまいました。
これらの列車は車両の老朽化もあって
廃止にはいいタイミングだったかもしれませんが
手軽に移動できる列車が無くなってしまうのがなんとも残念です。
安全投資と修繕に関する五か年計画
JR北海道では特急列車の火災事故や貨物列車の脱線事故など
最低限の安全保守ができていないと問題になりました。
ここで大胆な改革に出ます。
新型車両の導入・キハ183系を置き換え
特急用のキハ183系を新型車両に置き換えます。
これにより整備にかかったコストを大きく抑える事が出来ます。
またキハ283系・キハ281系他普通列車用ディーゼルカーの置き換えも
大規模に行われることになっています。
札沼線が一日1往復に!?
利用者の少ない札沼線石狩当別~新十津川間が大幅に減便されました。
特に札沼線の浦臼~新十津川がこの年から1日1往復になり、「日本一早い終電」と
揶揄されていますが廃止まで待ったなしといった状態です。
留萌本線留萌~増毛・廃止に!
留萌~増毛が廃止となります。
これで本線と名の付く路線では日本一短くなりました。
札沼線の減便もどちらも利用者の減少によるものです。
実際に留萌~増毛の営業係数は4167円(100円の利益を出すのにかかる費用)
北海道内でもワースト赤字路線となり、部分的に廃止されます。
北海道の過疎化によるものでしょうが、思ったよりも深刻です。
増毛駅と留萌本線沿線の様子が10分ほど記録されています。
廃止される駅
- 函館本線鷲ノ巣駅
- 石北本線上白滝・旧白滝駅・下白滝駅・金華駅
- 根室本線・花咲駅
- 石勝線・十三里駅・東追分駅
以上7駅が廃止、
うち4駅は石北本線の中でも利用者が少ない区間の駅が連続して
廃止されます。
その中で「旧白滝駅を利用する女子高生」が話題になったのを覚えています。
その女子高生が学校を卒業するまで駅の廃止を免れました。
地方の学生や老人など「交通弱者」と呼ばれる人にとって
鉄道は無くてはならない存在のはずですが
このような状態を見るとそれ以外の利用者を取り込むだけでは難しい問題です。
北海道新幹線について
新幹線の工事は10年前の2006年時点でかなり進められていました。
北海道側は木古内~新函館北斗のトンネル・車両基地造成が進んでいました。
一方青森県側はどういうわけか未だに工事が進んでないところが多く
なんとか間に合ったといった感じです。
青函トンネル内は貨物列車が通る関係で
2つの規格に合わせた「第3軌条方式」が採用されています。
(他には秋田新幹線大曲~秋田・箱根登山鉄道で見られる)
新幹線車両の試運転が行われました。
この場合、深夜の時間で行うことが多いですが
青函トンネル内は貨物列車や夜行列車を優先させるため
わずか2時間30分の間に試運転が行われ、運転に必要な問題をクリアしていきました。
現在は新函館北斗駅が終点ですが、2031年度をめどに札幌まで延伸され
見てみた感想
本編は48分と短いですが、コンパクトに分かりやすくまとまっていたので分かりやすい内容でした。
テーマとしてはトレンド性があるので参考資料にはなれど永久保存向きではないかと思います。
しかしDVDにできるほど北海道の鉄道は話題性が高く本州よりも変化が大きくて面白いと思います。
さいごに
いかがでしたか?
新幹線に力を入れてる一方で在来線の廃止が目立ちます。
これは今に始まったことではないですが
最近では夕張支線の廃止、特急「オホーツク」「スーパー宗谷」の区間短縮
さらに青函トンネル内の貨物列車廃止なんてニュースがあるくらいなので
北海道の鉄道に明るい未来はないのでしょうか
考えさせられます。
価格も2000円(税抜)と値打ち品なので振り返ってみるのにいかがでしょうか?