前回は東日本で人気のSL列車についてまとめてみました。
今回は「西日本で人気のSL列車」を5つ紹介します。
あのきかんしゃトーマスがリアルになって走るトーマス号や
毎日乗れるSLに大正時代のSLなど
東日本に負けない「個性的」なSL列車が登場します。
東京からのアクセスが良いのでカンタンに乗車できます!!
SLトーマス号

大井川鉄道のトーマス号 引用:大井川鉄道公式HPより
静岡県の大井川鉄道新金谷~千頭を期間限定で走る日本一子どもたちに人気のSL列車です。
トーマスと言えばイギリスのアニメ「きかんしゃトーマス」のことですが
日本でトーマスに乗れるのはここだけとなっています。
Eテレで現在でも放送されていて子どもたちに大人気のトーマスですが、
アニメのトーマスと比べて見るとその外見のクオリティの高さに驚くはずです。
小さい子どもの頃にきかんしゃトーマスを見て育った親世代の方も一緒に楽しめると好評です。

終点千頭駅にはおなじみのパーシーとヒロ・ジェームス号と並ぶリアルトーマスワールドが広がる 引用:大井川鉄道公式HPより
トーマス以外にも赤いSL・ジェームス号が期間限定で運転されるほか
千頭駅ではパーシーとヒロにバスのバーティが出迎えてくれます。
きかんしゃトーマスの世界観を日本で楽しめるのは大井川鉄道だけです。
アクセス
東京駅から東海道新幹線静岡駅までこだまで1時間24分
普通列車で金谷駅まで31分
金谷駅から大井川鉄道線に乗り換え新金谷まで4分です!
「ぷらっとこだま」ならこだま指定席にドリンクがついて東京~静岡が4800円とかなりおトク!!
窓口では前日まで・インターネット・電話で申し込み可能です!
くわしくは東海ツアーズホームページをご覧ください。
SL川根路号
大井川鉄道の新金谷~千頭を走るSL列車
SLトーマス号以外にも昔ながらのSLに乗る事が出来ます。

日本でたった1両のC10形
使用するSLはC10形・C11形・C56形 客車は旧型客車
このSL川根路号は日本で唯一「平日に乗れるSL」としてほぼ毎日運転されています。

C56形・日本で製造されタイで活躍し帰還した珍しい機種 引用:NORIPPOより
そして使用されるSLにC10形タンク機関車とC56形テンダー機関車が使われるのですが、
本線上を走るこれらのタイプは日本で大井川鉄道だけとなっています。
なので
- 土日に仕事で休みが取れない方
- 混雑している休日に出かけるのが苦手な方
- 気分転換に乗りたいので日にちを選びたくない方
におススメなSL列車です。
運転日を気にせずに乗りに行けるのが大きなメリットとなっています。
運賃880円+SL急行券820(子ども410円)円
お座敷・展望車両の利用は310円追加
で利用できます。
SL北びわこ号

2016年に撮影 C56形は北びわこ号から引退した 北陸本線長浜駅にて
JR西日本北陸本線米原~木ノ本で期間限定で走るSLです。
運転日は期間によってバラバラですが主に9・10・11月の日曜日に運転されることが多いです。

使用されるのは12系客車
使用されるSLはC57形1号機またはD51形200号機 客車は12系客車
これまで北びわこ号のトップだったC56形160号機に代わって
デゴイチことD51形200号機が就くことになりました。
SLは米原~木ノ本を片道2本運転されます。

電気機関車で米原駅まで回送される 乗車は出来ない
これは転車台が無くSLが方向転換が出来ないので木ノ本駅到着の後は電気機関車に引っ張られて米原駅へ回送されます。
SLぐんまよこかわに似ていますがこちらは回送なので実際に乗車する事が出来ません。
アクセス
東京駅から東海道新幹線米原駅まで最短2時間11分(のぞみ利用の場合)
新大阪駅から東海道新幹線米原駅まで34分
新快速利用で大阪駅から1時間18分
SLやまぐち号

運転から40年近くたつ今でも人気のSLやまぐち 引用:SLやまぐちSLギャラリーより
JR西日本山口線新山口駅~津和野を土日を中心に結ぶSL列車
使用されるのSLはC57形1号機・予備としてD51形200号機 客車は35系
SⅬやまぐちは1979年に運転を開始
それから40年間SL列車の人気を不動のものにしました。
いわば日本のSLと言えばSLやまぐちというくらい知名度が高い列車です。
SLはばんえつ物語号と同じ貴婦人ことC57形
スマートなボイラーと大きな足回りが美しいとSLファンから評判な機種です。

2017年からD51形200号機がデビュー 引用:Wikipediaより
そして予備としてデゴイチことD51形も担当します。
貨物・旅客両方で日本全国で活躍したこれもファンから人気が高い機種です。

北びわこ号他やまぐち号の予備機としても活躍したC56形
これまではC56形が予備として入りましたが力が小さいことで負担が大きくなり、
2017年にD51形と交代することになりました。
また客車が2017年に新型のものがデビューし、ますます人気が高まってきています。

引用:flickrより
普通はSLは一両ですが、年に1回ほど
このように2両のSLが重連となって力強い走りを見せてくれます。
アクセス
山陽新幹線新山口駅まで
東京から4時間24分
新大阪から1時間53分
福岡・博多駅から35分
飛行機の場合
羽田から山口宇部まで1時間45分
SL人吉号


2018年5月撮影 肥薩線白石駅にて
JR九州の肥薩線熊本~人吉を土日を中心に運転される列車です。
九州で唯一のSL列車で九州新幹線の開業もあってあらためてリニューアルされました。
使用されるのは58654号機(8620形)客車は50系客車
大正時代に製造されたSLで真岡鉄道のキューロク館にある9600形が貨物用だとすれば
ハチロクこと8620形は旅客用として活躍しました。
日本で大正時代のSLが走るのはこのSL人吉のみです。


引用:DVD「SL人吉」より
客車の最後には大きな窓で覆われた展望スペースがあり、
そこから車窓やすれ違う列車を全面にながめることができます。
肥薩線は人吉まで球磨川に沿ってゆっくりと走ります。
晴れた日にはこのように青く澄んだ川が眺められます。
アクセス
九州新幹線で熊本駅まで
福岡・博多駅から「みずほ」で32分
新大阪から新幹線「みずほ」で3時間15分
東京から「のぞみ」「みずほ」で5時間41分
飛行機で熊本空港まで
SLスチーム号
京都鉄道博物館にあるSLのりばから乗れる
SLの走りを体験できるアトラクション的なSL列車です。
使用するSLはC56形・C61形・C62形・8630号機
客車はオリジナルのトロッコ風客車です。


上:日本最大のSL C62形 つばめのロゴマークが特徴 下:2017年までSL北びわこ号で活躍したC56形
SL北びわこ号から引退したC56形や
かつて特急「つばめ」の先頭に立った
日本最大のSL・C62形
大正3年製のハチロクこと8620形
と個性的な4種類のSLが見られます。
(運転時期によって変わってきます)
客車は窓が吹き抜けのトロッコ風客車で
ゆっくり走りながらレールの上を走る音・SLの汽笛や熱をリアルに体験できるのは
スチーム号だけにしか味わえない醍醐味となっています。
博物館内の敷地を往復して1㎞、ゆっくりとですが本物のSLに300円で乗れるので
京都鉄道博物館を訪れた時には是非乗って頂きたいです。
おススメ別SL列車のまとめ
- 小さい子ども連れの方はトーマス号
- 平日に乗りに行きたい方は大井川鉄道
- 関西で乗るならSL北びわこ号
- 重連運転やレトロさを味わいたいSLファンの方はSLやまぐち号
- きれいな景色を眺めたい方はSL人吉号
- 手軽にSLに乗りたい方はSLスチーム号
さいごに
いかがでしたか?
西日本で人気のSLを5つ紹介しました。
個人的には大井川鉄道が気になります。
日本で1両だけのSLに平日に乗りに行く事が出来るので
ゆったりと空いた車内を楽しみたいかなと思います。
静岡まで来たら絶対乗っておきたい「名物」ですよね!
トーマス号に乗ったことがある方は是非感想をお聞かせください!!
東日本の人気SL7選についてはこちら!!