DVDレビュー

さよなら九州ブルートレイン・走り去った寝台特急たち レビュー

更新日:

こちらは2006年に制作された作品です。

当時は寝台特急が廃止が進み始めた頃であり、

この作品の中でも多くの寝台特急が廃止されました。

レイルリポートから抜粋された「総集編」となっています。

寝台特急が好きな方にはおススメの1本です!

作品の紹介

商品の詳細

  • 作品名   走り去った寝台特急たち
  • 製作    VICOM
  • 発売年   2006年
  • 収録時間  本編105分+特典映像10分
  • 価格    4000円(税抜)

2000年代に入って次々と廃止される寝台特急の記録として過去のレイルリポートの中から映像をまとめ、後世に残すための「総集編」となっています。

登場する寝台特急たち

さくら・佐世保行き

現在は九州新幹線の名前となった「さくら

長崎行の他に佐世保行きがありましたが、長崎行のみに統合・はやぶさと併結して走るため

1999年に廃止されました。

さくら・長崎行き

日本で最初に名前が付けられた特急の歴史があり、東京~長崎を結ぶ寝台特急としてはやぶさと併結して最後まで走ったさくら・長崎行も2005年3月ダイヤ改正で廃止されます。

あさかぜ

日本初の寝台特急としてデビューしたのが「あさかぜ」

東京~下関・博多を結び、博多行きは早くに廃止されましたが、

さくらとおなじく2005年3月のダイヤ改正で廃止となりました。

彗星

新大阪~宮崎を結ぶ寝台特急として登場しました。

晩年は京都~南宮崎に区間を変更し、途中、門司まで長崎行「あかつき」と

併結して運行されていました。

2005年10月のダイヤ改正で廃止されます。

利尻

JR北海道の夜行特急・札幌~稚内を結ぶ

気動車の編成に寝台客車を組み込むという変わった編成で北海道内の夜行列車として活躍しました。

2006年3月18日ダイヤ改正で臨時列車に格下げされ、後に設定がなくなり事実上廃止となります。

夜行オホーツク

「利尻」同様、気動車に寝台客車を組んで走る特急です。

オホーツクは当時5往復のうち1往復が夜行として設定されました。

2006年3月18日ダイヤ改正で臨時列車に格下げされ、後に設定がなくなり事実上廃止となります。

出雲

東京~出雲市を山陰本線経由で結んだ寝台特急。

当時、伯備線経由となった「サンライズ出雲」がデビューしても

1往復が残されていたが、2006年3月18日ダイヤ改正で廃止されます。

 

作品の見どころ

さくら・佐世保行き

出典:本編より ED76とさくらのヘッドマークがキレイなシーン

小倉駅にさくらが到着、真っ赤な機関車の前面にピカピカのヘッドマークが付けられています。

ダイヤ改正後は「はやぶさ」と併結されるため、「さくら」単独のヘッドマークは見られなくなります。

長い編成を牽引して走る様子は電車にはない風格があります。

長崎本線・肥前山口駅で長崎行の編成が切り離されます。

佐世保行きはその後、機関車の連結もあり、なんと26分も停車します。

出典:本編より 「さくら」長崎行が切り離され、先に発車する

車掌が「大変長らくお待たせいたしました。」とアナウンスをし、発車します。

昔では珍しくはなかったかもしれませんが本当に26分の間停車するのは時間をロスしまくっているのでは?

また早岐駅では構造上、スイッチバックをしなければならず、ここでも時間が掛かります。

東京から18時間12分かけて12時に終点佐世保に到着します。

時間が掛かるのは

かつて、客車列車時代のころの名残なのかもしれません

これでは飛行機や新幹線と比べてコスパが悪いなと改めてみたら廃止も納得してしまいます。

最終日には佐世保駅にてセレモニーが行われ、別れを惜しむファンでにぎわっていました。

さくら・長崎行き

16:50 さくらが長崎駅を発車します。

駅にはキハ66系や817系など車両の新旧入り混じった光景が見られます。

出典:本編より 長崎駅には様々な車両が集まる

はやぶさと併結を控えているため、鳥栖へ向かいます。

しかし途中、特急かもめやみどりと行き違いを行うため到着まで時間が掛かります。

鳥栖駅には珍しい併結シーンを撮影する人たちで混雑しています。

発車後、車内の様子は就寝する人やロビーカーで団らんする人、過ごし方は様々です。

出典:本編より 「はやぶさ」のロビーカーは鳥栖から「さくら」の利用者も使えた

翌日6:50に名古屋に到着します。ここから乗客は降り始め、東京に着くころには閑散とします。

EF66が牽引する列車は編成が長いこともあってとてもかっこいいのですが、それも過去のものになってしまったかと思うと当時に戻って撮影したいなとか思ってしまいます。

出典:本編より 機関車が長大編成を牽くシーンは今では貨物列車のみ

東京駅に到着後、先に到着した「富士」を牽引したEF66に牽かれ、品川に回送されていきます。

余談ですが、さくらが廃止後、はやぶさは富士と併結して走ることになります。

しかし、2009年に両列車が廃止となりますが、当時その様子をニュースで中継されていて

友達とワンセグで見ていたことを思い出しました。

そのときは「いつか大人になったら乗ってみたい!」と思っていただけにその記憶はしっかり残っています。

長崎駅ではさよならセレモニーが送られ、多くのファンでホームはいっぱいです。

今ではこんなに派手にセレモニーを行うことも少なくなってしまいましたが、最終列車を見送るファンはいつの時代でもいるものですね。

出典:本編より 鳥栖駅でのセレモニー

翌日、鳥栖駅に下り「さくら」が入線します。

しかし、行先表示は「鳥栖」で長崎までは行かず、客車ははやぶさと一緒に熊本へ向かいます。

あさかぜ

19:00・東京駅にあさかぜが入線します。

HMなしのEF65と客車の組み合わせは急行「銀河」のようですが、あくまでもあさかぜです。

出典:本編より 個人的にお気に入りの1シーン

発車後、帰宅ラッシュで満員の山手線や京浜東北線を横目に走り抜けます。

あさかぜにはA寝台やラウンジカー・シャワー室など常に最新の設備を備えた車両が投入されてきました。

しかし、利用者はわずか4割ほどまで落ち込み、かつて食堂車両があったあさかぜも晩年には車内販売すらなくなるなどサービスは徐々に低下していってます。

また、名古屋駅に停車中、新聞を降ろす作業が収録されていますが、あさかぜ廃止後は荷物扱いもなくなったようです。

電車での荷物の取り扱いは国鉄の頃からあったサービスですが、現在は運送会社の業務となったのか、見られなくなった光景です。

出典:本編より 見送るファンでホームはにぎわう

下関駅では上りあさかぜのさよならセレモニーが開催されました。

個人的には表示板にはダイヤ改正で同じく廃止される特急「いそかぜ」小倉行の文字があり、そちらも気になってしまいます。

出典:本編より あさかぜ・いそかぜ 両列車がこの日限りで廃止

長きにわたって活躍した「あさかぜ」の名前が消えるという歴史的瞬間でもありました。

 

彗星

彗星は2005年に廃止された関西始発九州行きの寝台特急です。

当時は新大阪を始発とし、新幹線と接続を取りましたが、

晩年は長崎行きの「あかつき」と併結するため京都駅を始発にします。

彗星にはB寝台個室「ソロ」が連結、他は解放式寝台です。

出典:本編より 2段式B寝台個室「ソロ」

しかし、車内は閑散としています。 あかつきも同様、レガートシートには数名しか座っておらず、こちらも利用が低迷しているようです。

しかも当初は女性専用だったのが男性も利用できるようになっていたのは初見でした。

別府駅からは立ち席特急券によるヒルネ利用が出来ます。

宮崎方面への始発の特急という役目上、乗客は多いようです。

出典:本編より 一路、宮崎へ向かう「彗星」

しかし、寝台で寝転がりながら移動できるのは魅力的です。

ゴロゴロしながら列車に乗りたいです。

利尻・夜行オホーツク・出雲

特急「利尻」は札幌~稚内を結ぶ特急で、正式には寝台特急ではありません。

キハ183系を使用します。気動車の間に寝台客車を挟む独自の編成を組んで運行されてきました。

この他、特急「オホーツク」の夜行編成や札幌~釧路の特急「まりも」でも見られた編成です。

出典:本編より 14系寝台客車を1~2両連結していた。

寝台特急として運行しない分、かかるコストが少なく済むメリットがあり、

ナイスアイデアだと思っていたのですが、高い寝台料金を払って利用する人は少なかったようです。

寝台特急にも言える事ですが、新幹線や飛行機が走らない深夜の時間を移動時間に効率よく充てられるので

「利尻」のような座席特急でも夜行列車は需要はあるとは思うのですが、今では夜行バスが人気になってしまいました。

私としては窮屈なのであまりバスは使いたくないのですが…

出典:本編より 早朝・網走へ向かう

作品内では主に走行シーンを中心に収録されていて、経緯や説明が少なかったのが残念でした。

しかし、あまり取り上げられているのを見たことが無いこれら夜行特急「利尻」「オホーツク」を取り上げているだけでも個人的にはポイントは高いです。

まとめ

いかがでしたか?

ちなみに

映像特典として「姿を変えたブルートレイン」が収録されています。

ナレーションもBGMもありません。

併結・統合前の寝台特急(富士・あかつき)の映像が10分で集約されています。

今では貴重な映像かもしれません。

こんな方におススメします

  • 寝台特急が好きな方
  • 寝台特急を知らないけれど興味がある方
  • 機関車・客車列車を楽しみたいという方

今では客車形式の寝台特急は絶滅し、見たくても見られなくなってしまったのでもうこれに尽きると思います。

こんな方にはおススメしません

  • 思い入れが無い方
  • 寝台特急について知識が0の方

寝台特急は今では「サンライズエクスプレス」と「四季島」「トワイライト瑞風」「ななつ星」といったクルーズトレインのイメージが強いという方は特に「寝台特急」について1から説明した

作品の方が良いかと思います。

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