DVDレビュー

雪国の鉄道ドキュメント・津軽の鉄道

更新日:

今回もご覧いただきましてありがとうございます。

こちらではDVD「津軽の鉄道」についてレビューしていきます。

出典元:「津軽の鉄道」本編より

津軽地方とは青森県の日本海側、青森市を含め城下町・弘前市、太宰治の生誕地・五所川原市、青函トンネルの入り口・津軽半島を含めた地域を指します。

JR奥羽本線・五能線・津軽線のほか、私鉄の津軽鉄道や弘南鉄道といったバラエティに富んだ路線がある事が魅力です。

個性的な津軽の鉄道にスポットを当てた作品となっています。

作品の詳細

製作・販売元:鉄道ジャーナル社

製作年:2004年

収録時間:58分

価格:5500円(税抜)

 

通常の作品とは違う点は鉄道が主体でありながら鉄道の歴史を通した「津軽の歴史ドキュメンタリー」とでも言いましょうか…

NHKで放送されていそうな、そんな作品となっています。

出典元:「津軽の鉄道」本編より

冒頭から津軽名物のじょんがら節のBGMとあえて古い映像に見せかける演出が

あたかも今から映画が始まる雰囲気で期待させます。

ナレーションは声優の麦人さん。


アニメで聞く個性的な演技とは違い、落ち着いていて聞き入ってしまう程しっくり来ています。

※購入をご検討の方への注意点

こちらの商品はAmazonや楽天では取り扱っておりません

 

お買い求めは以下の店舗で購入

  • 東京神田・書泉グランデ
  • 東京秋葉原・書泉ブックタワー
  • 東京池袋・ジュンク堂書店池袋店
  • 大阪・MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店

 

または鉄道ジャーナル社へ電話かFAXで直接お買い求めください。

詳しくは鉄道ジャーナル社・商品HPをご覧ください。

中古品をお求めの方は

ヤフオク、または駿河屋で出品されていることがあります。

そちらもチェックして頂ければと思います。

 

こんな方にオススメです

  • 青森県津軽地方に愛着のある方
  • ブルートレインやローカル線といった渋さが好みの方
  • 今までの鉄道DVDに飽きたという方

こんな方にはオススメしません・・・

  • Amazonまたは楽天で購入したいという方
  • 購入が面倒な方
  • 特急や新幹線の映像が目的の方

作品の見どころ

津軽の鉄道の始まり

明治23年、当時の日本鉄道が上野~盛岡に鉄道を敷設します。

これが現在の東北本線となり、青森までのルートを八戸経由の海岸線沿いに建設することを計画しましたが、国防の観点から却下され、十和田・大館を経由するルート(花輪線)に変更となりました。

しかし、建設コストの面で日本鉄道は難色を示し、当時の総理大臣・伊藤博文の裁量によって青森まで開業する事が出来ました。

出典元:「津軽の鉄道」本編より

明治25年に官営(国鉄)で奥羽本線が敷設され、初めて弘前を中心とした津軽地方に鉄道がとおりました。

しかし、SLを2機以上で引っ張る重連運転でなければ越えられない峠が数か所存在していました。

その後、勾配が緩やかな新線が建設され、複線化、電化が完了したのは昭和50年の事でした。

秋の峠を越えるのは寝台特急「日本海」です。

出典元:「津軽の鉄道」本編より

冬は雪が深く、住民の移動手段がなくなる津軽地方にとって、鉄道はとても魅力的な存在だったようです。

 

しかし、当時の権力者が鉄道建設に積極的で様々な路線を申請しますが、

実際は資金不足や提案の却下など憂き目を見ます。

出典元:「津軽の鉄道」本編より 当初の路線案・後の国鉄五能線・黒石線となる

黒石~川部を結ぶ黒石軽便鉄道は一番建設費の安いルートが策定され、念願かなって黒石に鉄道が開通しました。

津軽地方ではその多くが「私鉄」として開通したものの、輸送量の増大が原因でその多くが国鉄に買収されることになりました。

また、津軽地方では全国でも有名な米とリンゴの産地です。

出典元:「津軽の鉄道」本編より

全国に輸送するため鉄道の敷設が積極的に行われていました。

五能線

五能線のキハ40系が海岸線沿いを走ります。

出典元:「津軽の鉄道」本編より 驫木駅付近 海岸線沿いに走るローカル列車

週末に走る「リゾートしらかみ」は全国から乗りに来るファンが多く、眺める海の景色は人気が高いです。

 普通列車のキハ40系はカラカラとエンジンを鳴らしながら、ゆっくりと鯵ヶ沢駅に侵入します。

弘南鉄道

津軽地方にに鉄道が敷設される中で陸の孤島となった尾上村の住民が鉄道建設のため運動を起こします。

それによって誕生した路線が「弘南鉄道」です。

これにより、弘前と尾上が結ばれ、さらに黒石まで延伸されることになりました。

特徴的なのが地方の私鉄の中でも運転本数が多いことが挙げられます。

出典元:「津軽の鉄道」本編より 地元の通学者を大勢運ぶ弘南電車

弘南鉄道は「地域住民の足として機能する事」と「学生が電車で通学できること」を企業理念としています。

理由として、開業以前は中学校は弘前市にしかなく、

黒石や尾上から進学する学生は下宿するしか方法は無かった。

しかし下宿できる余裕のある家庭は少なかったことから

もし鉄道があれば通学できるのではないかという地元の強い思いがあったとか。

出典元:弘南鉄道会社HP

使用されている車両は元東急7000系

昭和37年から製造され、40年近く東急線で使用された車両です。

弘南鉄道・黒石線

黒石は黒石藩の城下町であり、津軽じょんがら節の発祥の地、「こみせ通り」は雪が降っても庇の下を人が通れるようにした雪国ならではのつくりが見られます。

そんな黒石と川部を結ぶ弘南鉄道黒石線

平成10年に廃止となりました。映像はそれより前のものでしょうか?

出典元:「津軽の鉄道」本編より キハ22形

キハ22形ディーゼルカーがサビや剥がれでボロボロながらも走る姿は

地方私鉄の経営の厳しさと津軽の厳しい気候を物語っているようです。

津軽鉄道

津軽鉄道は五所川原~津軽中里を結ぶ私鉄路線です。

それまで沿線の人たちは夏は馬車、冬は徒歩でしか移動が出来ず、鉄道開通に強い思いがありました。

津軽鉄道は開業当初から厳しい経営を強いられ、減俸や奉仕のほか、

冬の津軽地方の特色を生かした「地吹雪ツアー」や「ストーブ列車」といったアイデアによって

県内外から多くの観光客が訪れるようになりました。

出典元:「津軽の鉄道」本編より 厳しい冬を走るストーブ列車

また、金木駅は作家、太宰治の生家、斜陽館や津軽三味線記念館といった名所の最寄り駅です。

そして終点、津軽中里駅は日本最北端の私鉄の駅であり、そこからバスで竜飛崎へアクセスすることが可能です。

津軽線

作品の最後は津軽線。終点の三厩からスタートします。

全線単線のローカル線ですが、以前は特急や貨物列車が頻繁に往来する重要な路線であり、

反対に蟹田から三厩までは極端に本数が減り、秘境のローカル路線の顔も持ち合わせています。

青森駅から函館までを結ぶこの作品の主役は

出典元:「津軽の鉄道」本編より 大阪より5両が離され、足軽に函館へ向かう。

北斗星」でも「カシオペア」でも「トワイライトエクスプレス」ではなく、

日本海1号です。

大阪から一晩掛けて青森についた列車は機関車を付け替え、ラストスパート、函館を目指します。

特急「日本海」函館行の様子は貴重なので個人的には一番の見どころです。

津軽地方はかつては青森市が北海道への連絡船が出ていて活況でしたが、

出典元:「津軽の鉄道」本編より 北海道へ向かう優等列車がこの青函トンネルを通過した。

やがて竜飛崎から青函トンネルを通ることで鉄道での移動が可能となりました。

多くの特急や夜行列車が走る「特急街道」も現在は新幹線に代替わりしています。

まとめ

いかがでしたか

今まで見てきた中でも他の鉄道DVDとは趣向が違っています。

ネットでも購入しづらく、商品の価格が高く設定されていますが

その分見る価値は大いにあると私は思います。

この作品に登場した「弘南鉄道」「津軽鉄道」「五能線」についていえば

関連作品が多く出版されているので参考までにご参照頂ければと思います。

恐らくではありますが、登場する車両はいずれも老朽化が見込まれるものが多く、

実際に乗車できるチャンスは長くないと予想しています。

少しでも足を運ぶきっかけとなれば幸いです。

 

-DVDレビュー

Copyright© 鉄道ファン・ちとせのブログ , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.